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【識者の視点】攻撃型主流のJ1を制するのは?双璧を成す横浜、神戸が懸案材料を抱えるなか、浮上してくるのは…

カテゴリ:Jリーグ

加部 究

2020年02月25日

復帰した中村憲がスーパーサブとして味つけするような状態が整っていれば…

川崎は開幕戦で、大卒ルーキーの三笘(写真中央)、旗手が途中出場で存在感を見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 もし横浜、神戸の両チームがスケジュールに潰された場合は、ACL不参加組から候補を探るべきだが、鹿島はザーゴ新政権の雲行きがあまりに怪しい。そうなると自然に浮上するのが王座奪回を狙う川崎になる。川崎も明らかに転換期に差し掛かっている。どうやらクラブは生え抜きでも海外志向の若手は割り切って外に出す方針らしく、未来は大卒組に託そうと補強に力を入れて来た。すでに中村憲剛を筆頭に、小林悠、谷口彰悟、車屋紳太郎、守田英正、長谷川竜也、脇坂泰斗らが基盤を築いており、今年も大学で目玉商品だった旗手玲央、三苫薫の獲得に成功した。川崎にとっては、中村憲が離脱している今年が格好の変革のチャンスと見ることも出来る。

 昨年の33節、川崎は優勝した横浜との直接対決で1-4と完敗した。ともに攻撃をチームカラーとしながら、横浜の仕掛けは、パス、ドリブルの全てがゴール奪取に向かっていた。逆に川崎にとっては、どう変化していくべきか示唆に富む内容だったので、必然的に意識改革が進むはずだ。十分に優勝に値する戦力はあり、問われるのはチーム内競争の質になる。その点でも旗手、三苫、さらには山口に貸し出していた宮代大聖らをうまく活性剤に出来れば弾みがついていく。復帰した中村憲がスーパーサブとして味つけするような状態が整っていれば、一気にタイトル奪取に近づくはずだ。

 もっとも攻撃型がクローズアップされる今だからこそ、守備を基盤とするチームが台風の目になる可能性もある。堅守整備に定評のある監督が指揮する名古屋や大阪の両クラブも、上位戦線をかき回しても不思議はないポテンシャルを秘めている。特に名古屋は、前線にジョーという確固たる得点源を持ち、前田直輝、相馬勇紀、マテウスと単独突破が可能な個性派が顔を並べる。昨年指揮権を引き継いだフィッカデンティ監督が料理するのに適した素材が揃っている。

文●加部 究(スポーツライター)

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