【橋本英郎|現役の眼】どこか”心”で負けていた日韓戦。ひとりの敵FWにCB3人でマークしていては…

カテゴリ:日本代表

橋本英郎

2019年12月19日

マッチメイクの部分が上手くいってなかったように感じる

著者は後半から投入された相馬の積極性を高く評価した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ふたつめのポイントである戦術の部分ですが、日本の選手たちは監督に指示された通りにやっていたのだと思います。

 問題点は、ひとりの相手FWに対してCB3人でマークしていることでした。ボール回しにしてもボランチがフォローに入り、CB3人とでの4枚回し。両サイドのCBがサイドバックの役割をもっとこなしていたなら、状況は変わっていたでしょう。

 相手チームとの力のバランスやポジションバランスを考えたうえで攻撃的に行くのなら、後ろを1枚削って前の選手を増やすしかない。そうすれば敵を混乱させられるし、また、攻撃の厚みも出せます。このあたりは、日本代表としてどのように韓国と戦っていくのか、そのマッチメイクの部分が上手くいってなかったように感じました。

 今後、強豪国や日本より格上と見られる相手と戦うとき、いかに柔軟にポジションバランスを変え、さまざまな役割をひとりの選手がこなして、相手チームを混乱に陥れられるかが大事になってきます。そうした戦術的なアプローチに期待したいです。

 
 今年1年を振り返れば、なにはともあれ、ワールドカップ予選で順調に勝ち星を重ねました。2020年の日本代表は、チーム全体の底上げや主力選手の個の力だけでなく、戦術面でも観ていてワクワクさせてくれるような、そんな1年にしてほしいです。

<了>

橋本英郎

PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。今季からJFLのFC今治に籍を置き、見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/438試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点)。173センチ・68キロ。血液型O型。

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