ピニージャのアタランタ移籍でストライカーの大移動が始まる!?

今シーズン、カリアリからジェノアに移籍したものの、安定した出場機会を得られないまま、アタランタに新天地を求めたピニージャ。イタリアでは6つ目のクラブとなる。 (C) Getty Images
【アタランタ】ジェノアからチリ代表FWピニージャを獲得
セリエAで、ストライカーの移籍が始まりそうだ。
その先陣を切ったのは、ジェノアからチリ代表マウリシオ・ピニージャの獲得を決めたアタランタ。両クラブはすでに、買い取り義務(200万ユーロ)つきレンタルという条件で合意に達しており、ピニージャは29日にベルガモでメディカルチェックを受ける予定となっている。
そのピニージャを巡ってアタランタと競合しながら敗れたトリノは、マノーロ・ガッビアディーニの獲得でますます出場機会が少なくなりそうな、ウルグアイ代表ドゥバン・サパタ(ナポリ)にターゲットを移した。
これに対してはナポリが放出に難色を示す可能性は大だが、得点力のあるストライカーがどうしても欲しいトリノは粘り強くアプローチしていく意向だ。
【QPR】ビッグクラブのオファーを待つターラブト
昨シーズン後半はミランでプレーし、現在は所属するQPRで事実上戦力外の立場にあるモロッコ代表アデル・ターラブトは、アタランタからのオファーを断り、ビッグクラブから声がかかるのを待っている。
代理人のキア・ジョーラブシャンは28日、ドバイでミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長と会い、復帰の可能性があるかを打診する見通しだ。
もっとも、ミランはすでにフェルナンド・トーレスと交換でアレッシオ・チェルチをA・マドリーから獲得しており、興味を示す可能性は薄い。むしろ、ターラブトを高く評価しているアッレグリ監督が率いるユベントス、あるいはインテルの方が現実味はある。
なお、もしミランがトーレスに代わるCFの補強を考えている場合、キアはロベルト・ソルダード(トッテナム)、ルイス・アドリアーノ(シャフタール・ドネツク)といった自身のクライアントをプッシュしたい考えだ。
翻訳:片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
セリエAで、ストライカーの移籍が始まりそうだ。
その先陣を切ったのは、ジェノアからチリ代表マウリシオ・ピニージャの獲得を決めたアタランタ。両クラブはすでに、買い取り義務(200万ユーロ)つきレンタルという条件で合意に達しており、ピニージャは29日にベルガモでメディカルチェックを受ける予定となっている。
そのピニージャを巡ってアタランタと競合しながら敗れたトリノは、マノーロ・ガッビアディーニの獲得でますます出場機会が少なくなりそうな、ウルグアイ代表ドゥバン・サパタ(ナポリ)にターゲットを移した。
これに対してはナポリが放出に難色を示す可能性は大だが、得点力のあるストライカーがどうしても欲しいトリノは粘り強くアプローチしていく意向だ。
【QPR】ビッグクラブのオファーを待つターラブト
昨シーズン後半はミランでプレーし、現在は所属するQPRで事実上戦力外の立場にあるモロッコ代表アデル・ターラブトは、アタランタからのオファーを断り、ビッグクラブから声がかかるのを待っている。
代理人のキア・ジョーラブシャンは28日、ドバイでミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長と会い、復帰の可能性があるかを打診する見通しだ。
もっとも、ミランはすでにフェルナンド・トーレスと交換でアレッシオ・チェルチをA・マドリーから獲得しており、興味を示す可能性は薄い。むしろ、ターラブトを高く評価しているアッレグリ監督が率いるユベントス、あるいはインテルの方が現実味はある。
なお、もしミランがトーレスに代わるCFの補強を考えている場合、キアはロベルト・ソルダード(トッテナム)、ルイス・アドリアーノ(シャフタール・ドネツク)といった自身のクライアントをプッシュしたい考えだ。
翻訳:片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)