J１リーグ33節
湘南ベルマーレ　－　サンフレッチェ広島
11月30日（土）／14:00／Shonan BMWスタジアム平塚

サンフレッチェ広島
今季成績（32試合終了時）：６位　勝点52　14勝10分８敗　44得点・28失点
 
【最新チーム事情】
●Ｄ・ヴィエイラ、シャドーで起用の可能性も。
●ほとんど決定機を与えずに鹿島を抑え込み、７試合ぶりの完封。
●この時期でもなお、練習場で見せる選手たちのモチベーションの高さはチームの財産。
 

【担当記者の視点】
　６月に広島が「相手よりも自分たち」というコンセプトの転換を行なった時、最初に対戦したのが湘南だった。彼らは連敗中であり、状態が良いとは言えなかったが、それでも彼らのスタイルを考えれば、「自分たちが主導するパスサッカー」を表現するのは危険行為だったはずである。

　湘南が狙っていた激しいプレスからスクランブルを起こし、ショートカウンターに持ち込むサッカーにハマってしまうのではと心配もした。しかし、表現されたものは、圧巻のハイプレスとコンビネーションで相手の堅陣を崩す攻撃。それまでの広島のイメージをガラリと変えるアタッキングスタイルで２－０というスコア以上の内容を見せて快勝し、その後の11試合連続負けなしの起点となった。

　ただ、今回は湘南のホーム。残留がかかっている彼らは、５か月前よりもはるかに高い熱量で挑んでくる。「くみし易し」などと広島は考えていないが、少しでも隙を見せれば、そこが勝敗を分けることになるだろう。「C大阪、FC東京というチームに湘南は内容で上回っていた」。城福監督の言葉が、湘南戦の難しさを裏づけている。