この先、岡崎がこだわりたい部分は?
もちろん最初からスムーズに連携が取れていたわけではない。7月末にマラガに加入しながらも、サラリーキャップの問題で選手登録ができずに9月頭に契約を解除した岡崎が、ウエスカに加入したのは9月4日で、チームはすでに3試合を消化していた。
第6節のアルバセーテ戦からは先発出場を継続しているが、最初の4~5試合は、周囲との連携が取れず、ボールを受けに来てもパスが出てこないことや、味方のために空けたスペースを他の選手が感じられないことも多かった。
しかし、第8節のジローナ戦で豪快な初弾を決めてからは、徐々に動きが呼応していく。やはりストライカーは目に見える結果を残してナンボという世界なのだろう。岡崎の動きを始点として、周囲がアクションを連動させる機会が明らかに増えたのだ。
好調を維持する岡崎にこの先、求められるのは、やはりゴールだ。
第6節のアルバセーテ戦からは先発出場を継続しているが、最初の4~5試合は、周囲との連携が取れず、ボールを受けに来てもパスが出てこないことや、味方のために空けたスペースを他の選手が感じられないことも多かった。
しかし、第8節のジローナ戦で豪快な初弾を決めてからは、徐々に動きが呼応していく。やはりストライカーは目に見える結果を残してナンボという世界なのだろう。岡崎の動きを始点として、周囲がアクションを連動させる機会が明らかに増えたのだ。
好調を維持する岡崎にこの先、求められるのは、やはりゴールだ。
チームは、ここまでリーグ最小の10失点と安定した戦いをみせている。しかし、セットプレーの守備対応に難を抱えており、さらに攻撃的なスタイルを標榜していることを加味しても、今後は失点がかさむ可能性もある。
となれば、勝ち切るためには当然ゴールが必要不可欠となる。岡崎の12試合で3ゴールという結果は及第点は十分に与えられる。とはいえ、チームはリーグで下から5番目の17ゴールとやや物足りない。ゆえに数字に表れない部分ですでに信頼を勝ち得ているとはいえ、より目に見える結果にこだわりたいところだ。
岡崎にゴール量産の吉兆がないわけではない。ここ数試合は、必ずと言っていいほど決定的なチャンスを迎えており、直近のオビエド戦では、シュート直前の味方のファウルとオフサイドで認められなかったものの、ゴールネットを揺らすシーンが2度もあった。
相棒ジェイミー・ヴァーディーを活かすために守備に奔走したレスター時代と違い、ウエスカでは、ゴールを奪えるポジションに自身が入ることができている岡崎。他の選手とポジションが被ることも少ないため、ボールは自ずと集まってくる。
そのチャンスで33歳のサムライが、ネットを揺らせるか。ウエスカの浮沈の鍵は、まさにそこに懸かっている。
文●中村僚