代表定着に必要なものとは?
では、このなでしこリーグのナンバーワン・ストライカーが、来年の東京オリンピックでプレーするためには、何が必要なのだろうか。今、アピールすべきは「ケタ外れの得点力」(これは、既に彼女が残したここ数年の数字が示している)ではなく、「夏場の連戦中、どんな起用法もこなせる柔軟性」だろう。
先月のなでしこジャパンの国際親善試合、カナダ戦でも「状況に応じたプレー」を、改めて代表選手へのキーワードに挙げた高倉監督。「頭の中でシミュレーションするだけでも難しい」(高倉監督)と、来夏の戦いでは複数ポジションをこなすこともメンバー入りの絶対条件としている。
もともと、2012年のヤングなでしこでは、右サイドのアタッカーとして出場した田中。機動力を活かし、チームメイトの得点もお膳立てした。多くの攻撃バリエーションを持っていた当時のチームについて「あの時はやっていて楽しかった」と振り返っている。
先月のなでしこジャパンの国際親善試合、カナダ戦でも「状況に応じたプレー」を、改めて代表選手へのキーワードに挙げた高倉監督。「頭の中でシミュレーションするだけでも難しい」(高倉監督)と、来夏の戦いでは複数ポジションをこなすこともメンバー入りの絶対条件としている。
もともと、2012年のヤングなでしこでは、右サイドのアタッカーとして出場した田中。機動力を活かし、チームメイトの得点もお膳立てした。多くの攻撃バリエーションを持っていた当時のチームについて「あの時はやっていて楽しかった」と振り返っている。
もちろん、より多くの責任とプライドを感じる現在は「中央での仕事にこだわりを持っている」が、本来は、点を取る以外の仕事もできる選手だ。カナダ戦で見せたサイドのルーズボールや、遠目の相手ボールホルダーを追いかける長いラン。さらに、中央から外へ開いてのチャンスメイクなど、チームを助けるプレーができたからこそ、多くの新戦力が再選を阻まれる中、南アフリカ戦での連続招集に繋がった(招集後、怪我で途中離脱)。
連携を成熟させた女子ワールドカップ組に比べて、やや後ろからのスタートを強いられる田中。先行集団に追いつくためには、一つひとつのオーダーを忠実にこなし、指揮官やチームメイトからさらに大きな信頼を勝ち取る必要がある。
取材・文●西森 彰(フリーライター)
連携を成熟させた女子ワールドカップ組に比べて、やや後ろからのスタートを強いられる田中。先行集団に追いつくためには、一つひとつのオーダーを忠実にこなし、指揮官やチームメイトからさらに大きな信頼を勝ち取る必要がある。
取材・文●西森 彰(フリーライター)