山形がアグレッシブに行くのか、リトリートするのかに注目。
POINT 3
対戦相手をどう攻略するか?
【G大阪】
山形が得意とするのは前線からの激しいプレッシングサッカーだが、G大阪からすればその展開は望むところ。むしろ、プレスをいなせば即チャンスに直結するだけにやりやすいだろう。
問題は、最終節の徳島と同様、山形が自陣に引いてカウンター狙いを徹底した場合だ。徳島戦では決定打を欠き、何度か鋭いカウンターを浴びた。G大阪のチャンスを振り返れば、高い位置で宇佐美や遠藤が起点となった場合だっただけに、守備網の間に顔を出し、そこからコンビネーションで崩せるか。
逆に攻撃陣が前線に張りつくような時間が続くと、再び攻め手を欠く可能性もある。
【山形】
高い位置からどん欲にボールを奪いに行く山形のサッカーがどこまでJ1王者に通用するかを試すのか、ある程度リトリートして相手の攻撃を受けてからカウンターを狙うのか。石崎監督の老獪な采配に注目だ。
いずれにせよ、ペースを握られて我慢の時間が続くのは覚悟の上。宇佐美、パトリックを筆頭とする厚みのある攻撃を全員のハードワークではね返しながら、90分のうち何度かは必ず訪れるであろう得点機をものにするしかない。
POINT 4
攻撃・守備面で鍵を握るのは誰?
【G大阪】
シンプルにクロスを上げて、パトリックの強さと高さを活かすのが第一の手。ただ、前線でターゲットになる存在だけに、当然、厳しいマークが予想される。その周りで動き回る宇佐美がフリーでボールを受けられれば、チャンスの数は自ずと増えていくはずだ。
一方の守備面は、ボランチの今野が危機察知力を発揮し、どれだけピンチの芽を摘めるか。また、攻撃参加も求められるSBの米倉やオ・ジェソクは相当の運動量が必要となるが、サイドの攻防で後手を踏まなければ主導権を握れるだろう。
【山形】
守備のキーマンは言うまでもなく守護神の山岸。プレーオフ2戦で連発したセービング・パフォーマンスと、チームの集中力を途切れさせない炎のコーチングは、天皇杯決勝という緊迫した試合でこそ不可欠だ。0-0で120分を凌ぎきれば、PK戦の見せ場が待っているかもしれない。
攻撃の鍵を握るのは、G大阪在籍時、天皇杯2連覇に貢献している山崎。大舞台で結果を出せる男であり、山形のハードワークの体現者でもある。集大成を披露したい。
POINT 5
予想スコアは?
【G大阪】
G大阪 4-0 山形
G大阪と天皇杯決勝と言えば、最近では10年元旦のG大阪-名古屋戦が記憶に新しい。遠藤の2発に加え、ルーカスと二川のゴールもあり4-1と快勝を収めたが、“強いガンバ”を証明するうえで、願望も込めた理想のスコアは3-0、4-0などの完勝劇だ。
やはりポイントになるのは先制点。先にリードを奪えば、どれだけ山形が守備を重視していても前に出てこざるを得ず、そうなればG大阪のパスワークや個の能力がより一層活きてくるはずだ。
【山形】
山形 1-0 G大阪
先に得点を許すと相手の攻撃に火がついて手がつけられなくなる。先制するのが理想だが、時間帯も問題。もちろん取れる時に得点するべきだが、早い時間に山形が先制するような展開になれば、G大阪の本気に火がつくことは必至なだけに難しい。
0-0の時間をジリジリと長引かせ、J2相手に負けるわけにいかない二冠王者のプライドを揺さぶりたい。0-0でのPK戦も、山形が勝利するシナリオとしては十分にあり得る展開だ。
【写真|J1昇格プレーオフ決勝】 山形 1-0 千葉 ――2014.12.07
対戦相手をどう攻略するか?
【G大阪】
山形が得意とするのは前線からの激しいプレッシングサッカーだが、G大阪からすればその展開は望むところ。むしろ、プレスをいなせば即チャンスに直結するだけにやりやすいだろう。
問題は、最終節の徳島と同様、山形が自陣に引いてカウンター狙いを徹底した場合だ。徳島戦では決定打を欠き、何度か鋭いカウンターを浴びた。G大阪のチャンスを振り返れば、高い位置で宇佐美や遠藤が起点となった場合だっただけに、守備網の間に顔を出し、そこからコンビネーションで崩せるか。
逆に攻撃陣が前線に張りつくような時間が続くと、再び攻め手を欠く可能性もある。
【山形】
高い位置からどん欲にボールを奪いに行く山形のサッカーがどこまでJ1王者に通用するかを試すのか、ある程度リトリートして相手の攻撃を受けてからカウンターを狙うのか。石崎監督の老獪な采配に注目だ。
いずれにせよ、ペースを握られて我慢の時間が続くのは覚悟の上。宇佐美、パトリックを筆頭とする厚みのある攻撃を全員のハードワークではね返しながら、90分のうち何度かは必ず訪れるであろう得点機をものにするしかない。
POINT 4
攻撃・守備面で鍵を握るのは誰?
【G大阪】
シンプルにクロスを上げて、パトリックの強さと高さを活かすのが第一の手。ただ、前線でターゲットになる存在だけに、当然、厳しいマークが予想される。その周りで動き回る宇佐美がフリーでボールを受けられれば、チャンスの数は自ずと増えていくはずだ。
一方の守備面は、ボランチの今野が危機察知力を発揮し、どれだけピンチの芽を摘めるか。また、攻撃参加も求められるSBの米倉やオ・ジェソクは相当の運動量が必要となるが、サイドの攻防で後手を踏まなければ主導権を握れるだろう。
【山形】
守備のキーマンは言うまでもなく守護神の山岸。プレーオフ2戦で連発したセービング・パフォーマンスと、チームの集中力を途切れさせない炎のコーチングは、天皇杯決勝という緊迫した試合でこそ不可欠だ。0-0で120分を凌ぎきれば、PK戦の見せ場が待っているかもしれない。
攻撃の鍵を握るのは、G大阪在籍時、天皇杯2連覇に貢献している山崎。大舞台で結果を出せる男であり、山形のハードワークの体現者でもある。集大成を披露したい。
POINT 5
予想スコアは?
【G大阪】
G大阪 4-0 山形
G大阪と天皇杯決勝と言えば、最近では10年元旦のG大阪-名古屋戦が記憶に新しい。遠藤の2発に加え、ルーカスと二川のゴールもあり4-1と快勝を収めたが、“強いガンバ”を証明するうえで、願望も込めた理想のスコアは3-0、4-0などの完勝劇だ。
やはりポイントになるのは先制点。先にリードを奪えば、どれだけ山形が守備を重視していても前に出てこざるを得ず、そうなればG大阪のパスワークや個の能力がより一層活きてくるはずだ。
【山形】
山形 1-0 G大阪
先に得点を許すと相手の攻撃に火がついて手がつけられなくなる。先制するのが理想だが、時間帯も問題。もちろん取れる時に得点するべきだが、早い時間に山形が先制するような展開になれば、G大阪の本気に火がつくことは必至なだけに難しい。
0-0の時間をジリジリと長引かせ、J2相手に負けるわけにいかない二冠王者のプライドを揺さぶりたい。0-0でのPK戦も、山形が勝利するシナリオとしては十分にあり得る展開だ。
【写真|J1昇格プレーオフ決勝】 山形 1-0 千葉 ――2014.12.07