【昇格プレーオフドキュメント】「良いところばかり」の快勝劇――2013年・徳島

カテゴリ:Jリーグ

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年12月06日

苦しみ抜いた先に待っていた歓喜。

歓喜の輪の中心で、小林監督が宙に舞う。「徳島の良いところばかりが出た」と、特別な満足感を口にした。 (C) SOCCER DIGEST

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 最後は横谷の決定的なシュートを松井がストップ。背番号1が大きくボールを蹴り上げた瞬間、徳島のJ1行きを告げる笛が鳴り響く。
 
「出来過ぎだった。CKから最近決められていなかったけど、チヨがよく決めてくれた。不調気味だった津田も準決勝で裏へ抜け出してPKを取っていたから、今日もやってくれるんじゃないかな、という予感はあった。みんなの良いところばかりが出たね(笑)」(小林監督)
 
 試合後は歓喜の輪が幾重にもできて、小林監督が胴上げされた。スタンドをマリンブルーに染めた数多くのファンが今年一番の笑みを浮かべ、ピッチと一体になる。苦しみ抜いた先に待っていた、歓喜の瞬間だった。
 
「来季はこのプレーオフよりも、さらに厳しい戦いが待っている。でも今日ぐらいはそこまで考えず、喜びに浸りたいと思う(笑)」(千代反田)
 
 J2の三番手で昇格したチームは、ここ数年苦戦を強いられている。来季、徳島にも厳しいシーズンが待っているはずで、様々な面でJ1仕様への転換が求められるだろう。
 
 とはいえその一方で、四国初だからこそのカラーを打ち出し、Jリーグ全体を盛り上げる存在にもなれるに違いない。この日の一丸となった粘り強さと勇気に満ちた戦いをベースにすれば、徳島は一層、輝けるはずだ。
 
取材・文:塚越 始(週刊サッカーダイジェスト)
 
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