神戸の攻撃はほとんどがイニエスタ経由になっている
横浜戦では、59分にチアゴ・マルチンスがレッドカードで退場し、神戸は数的優位に立った。1点ビハインドで残り時間は約30分。神戸のタレントを考えれば十分に逆転できる、いや、逆転しなくてはいけない状況だった。
だが、1点も奪えなかった。シュート数は相手を3本上回る15本。決定機も何度か作れており、試合内容は決して悪くはなかった。それが却って、課題を見えにくくしているのかもしれない。
ただ、なぜ得点できないのかを追求するのは難しい。バーやポストに嫌われたり、相手GKのファインプレーに阻まれたりというアンラッキーもあるからだ。
追求すべきは、どうやって得点するか、であろう。
だが、1点も奪えなかった。シュート数は相手を3本上回る15本。決定機も何度か作れており、試合内容は決して悪くはなかった。それが却って、課題を見えにくくしているのかもしれない。
ただ、なぜ得点できないのかを追求するのは難しい。バーやポストに嫌われたり、相手GKのファインプレーに阻まれたりというアンラッキーもあるからだ。
追求すべきは、どうやって得点するか、であろう。
現時点で、神戸の攻撃はほとんどがイニエスタ経由で進んでいる。それで相手を崩せているから特に問題はないという見方もできるが、逆に相手にとっては対策が練りやすいのも確かである。
フィンク新体制での6試合を前半と後半に分けると、前3試合は神戸がどう出てくるか読めない部分が大きかった。だが、後3試合はある程度の予測ができるようになった。イニエスタがボランチにポジションを下げたことで、パスの軌道が読みやすくなっている可能性もある。イニエスタを中心にしたチーム作りは魅力的で、見ていて楽しい。だが、彼に頼り過ぎるとリスクも拡大する。これから神戸が勝っていくには、攻撃のオプションを増やすことがひとつのテーマになるかもしれない。
取材・文●白井邦彦(フリーライター)
フィンク新体制での6試合を前半と後半に分けると、前3試合は神戸がどう出てくるか読めない部分が大きかった。だが、後3試合はある程度の予測ができるようになった。イニエスタがボランチにポジションを下げたことで、パスの軌道が読みやすくなっている可能性もある。イニエスタを中心にしたチーム作りは魅力的で、見ていて楽しい。だが、彼に頼り過ぎるとリスクも拡大する。これから神戸が勝っていくには、攻撃のオプションを増やすことがひとつのテーマになるかもしれない。
取材・文●白井邦彦(フリーライター)