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オランダ行きの切符を掴んだ18歳、中村敬斗。ガンバ宮本監督も驚いた「変化とターニングポイント」とは?

カテゴリ:Jリーグ

金川 誉

2019年07月18日

この夏に古巣に復帰した宇佐美にも相談を…

U-20W杯ではゲーム終盤の切り札として活躍。この世界大会での経験も移籍の決断に影響しただろう。(C)Getty Images

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 急成長を遂げ始めた18歳に、海外クラブから念願のオファーが舞い込むまで時間はかからなかった。今夏、オランダからはトゥベンテ、フローニンヘン、さらにベルギー1部のズルテ・ヴァレヘムが、熱心に中村の加入を望んだ。

 そのなかでトゥベンテを選んだ理由を「誰も知らない選手のなかに飛び込むことで、より成長があると思い、このクラブを選びました」と明かした。

 サイドアタッカー、ウイングとして勝負するなかで、自らのプレースタイルに合ったオランダ・リーグ、さらに堂安律、板倉滉といった日本人選手が所属するフローニンヘンではなく、現在日本人がいないトゥベンテを選択。今夏ドイツからG大阪に復帰した元日本代表FW宇佐美貴史らにも相談し、オランダが若い選手にとっては良いリーグだというアドバイスも受けたうえで、「最後は自分の意志で決断した」と言う。
 トゥベンテはかつて2009-10年にオランダ1部で優勝した実績があるが、昨季は2部に降格。そこで優勝を飾り、今季は2年ぶりに1部復帰を果たした。

 当然、昇格クラブは1部での苦戦が予想されるが「そこは僕自身、前向きに捉えています。苦戦は多いと思うんですけど、そのなかで自分だけでも奮起する、自分がやるんだという部分を出して、ゴールを目ざしていきたい」と話した。

 G大阪で残した成績は、J1リーグ23試合で1ゴール。圧倒的な結果を残したわけではなく「自分がまだまだ、ということは、よく分かっています」と本人も成長過程であることを自覚している。

 だからこそ行く。2020年の東京五輪、さらに将来の日本代表としても期待がかかる18歳は、世界で戦う選手となるために、まずはオランダの地でスタートラインに立つ。
 
取材・文●金川誉(スポーツ報知)
 
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