• トップ
  • ニュース一覧
  • 「貧しくても下部組織がある」リーガ1部昇格を果たしたオサスナの矜持【小宮良之の日本サッカー兵法書】

「貧しくても下部組織がある」リーガ1部昇格を果たしたオサスナの矜持【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年07月07日

ハビ・マルティネスやアスピリクエタなどの名手を輩出

ともにプレミアリーグでその地位を確立しているアスピリクエタ(左)とモンレアル(右)もオサスナの出身だ。(C)Getty Images

画像を見る

 下部組織のスタッフは言う。

「晴れのときも、雨のときも自分たちの仕事をやり続ける」

 その誇り高い精神で、質実剛健な選手を育て続けてきた。"子どもたち"が、彼らを救った。まさに財産と言えるだろう。

 過去にはスペイン代表として、ナチョ・モンレアル(現アーセナル)、ハビ・マルティネス(現バイエルン・ミュンヘン)、セサル・アスピリクエタ(現チェルシー)、ラウール・ガルシア、ミケル・ムニアイン(ともにアスレティック・ビルバオ)など世界で渡り合う選手を数多く輩出している。

 クラブの価値を判断するのは難しい。オサスナは貧しいが、豊かとも言える。立ち戻る場所があれば、一度敗れても再び立ち向かえる。それが本当のクラブの力だ。
 
文:小宮 良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年7月号
    6月10日(火)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    ファジアーノ岡山
    徹底読本
    クラブが辿った奇跡のストーリーに迫る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年7月3日号
    6月19日発売
    新生レアル・マドリー完全攻略読本
    シャビ・アロンソ新体制が始動
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ