昇格プレーオフへの疑問と優勝争いのレベルの低さ。
10月22日のJ1・29節でヴォルティスがセレッソに敗れ、J2への降格が決まった。
四国勢初のJ1昇格で注目を集めたけれど、この時点で勝利数は3。積み上げた勝点はたったの13。J1で戦うには時期尚早だったと言われても仕方がないよ。
5試合を残しての降格は12年のコンサドーレの7試合、13年のトリニータの6試合に次ぐワースト3位タイ。開幕からずっと最下位のままJ2に降格するのは、史上初めてのことだという。
昨季のトリニータに続き、J1昇格プレーオフを制して昇格したチームが2年続けてダントツの最下位で降格することになる。
1年をかけて戦うリーグ戦は、それなりに戦力を反映した結果になるわけで、J2で6位だったトリニータや4位だったヴォルティスが一発勝負のトーナメント戦を勝ち上がって昇格しても、結局、J1では草刈り場になってしまう。
本来なら、J2でもっとじっくりと力を付けたほうがいいチームがJ1に上がってしまうJ1昇格プレーオフは、見直したほうがいいんじゃないかな。
なんでもヴォルティスは大塚製薬が親会社なのに、強化費は昨季と変わらない5億円程度だったと聞く。
そこにどういう判断があったのかは分からないけど、J1に上がったからといって強化費を増やすと、親会社の経営を圧迫しかねない。その結果、赤字にでもなれば、ライセンスの問題も出てくるわけで、それを補填しようとすれば、親会社の負担がさらに増えることになる。身の丈の経営を貫くという判断は、僕は間違ってはいないと思う。
かつてのトリニータや、最近では栃木SC、アビスパがそうだけど、無理にお金をかけて経営が立ち行かなくなって消滅の危機に瀕しては元も子もない。J1に上がるために大金を投じたり、J1に上がっても降格の危機にビクビクしたりするぐらいなら、J2で伸び伸びと戦っていたほうがいい。
J1に昇格した瞬間は、地元の人たちもお祭り騒ぎのように沸くだろう。でも、J1で目も当てられないぐらい負け続けると、熱も冷めるだろうし、クラブへの関心自体が薄れていってしまうだろう。J1で連戦連敗するより、J2で上位を争っているほうが地元のシンボルとして明るい話題を提供できるんじゃないかな。そう考えれば、なおさら無理してJ1に上がったり、留まろうとしたりすることがすべてじゃないよね。
一方、優勝争いに目を向ければ、シーズン大詰めのこの時期、またしても上位陣の足踏みが目立つ。
ベガルタに引き分け、アルビレックスに完敗したフロンターレが優勝争いから後退し、首位のレッズはベガルタに敗れ、ヴァンフォーレと引き分けた。ベガルタもヴァンフォーレも残留争いをしているチームだから、取りこぼしにほかならない。
アントラーズもガンバとの上位決戦で、ホームで先制しながら終了間際に逆転負け。翌節、再びホームにレイソルを迎えたが、同じミスを繰り返した。2位のガンバが奮闘しているが、そもそもJ2から昇格したばかりのガンバがこの順位にいること自体に疑問がある。
終盤に入って突っ走れるチームがいないため、優勝争いがもつれるのは、ここ数年の傾向だ。
白熱していて面白いかもしれないけれど、レベル低下が招いたものだということは、これまで何度も指摘してきた。プレッシャーに弱く、ナイーブで、誰も勝者のメンタリティを持ち得ていない。
かつては、外国籍選手がチームの中心になることで、そうした日本人のメンタリティの弱さをカバーしていたが、質の高い外国籍選手の数が減り、こうした問題が表面化してきた。
メンタリティが脆く、勝負弱いのは日本代表やアンダー世代の代表にも言えること。代表チームもJリーグも僕には同じ問題を抱えているように見える。
四国勢初のJ1昇格で注目を集めたけれど、この時点で勝利数は3。積み上げた勝点はたったの13。J1で戦うには時期尚早だったと言われても仕方がないよ。
5試合を残しての降格は12年のコンサドーレの7試合、13年のトリニータの6試合に次ぐワースト3位タイ。開幕からずっと最下位のままJ2に降格するのは、史上初めてのことだという。
昨季のトリニータに続き、J1昇格プレーオフを制して昇格したチームが2年続けてダントツの最下位で降格することになる。
1年をかけて戦うリーグ戦は、それなりに戦力を反映した結果になるわけで、J2で6位だったトリニータや4位だったヴォルティスが一発勝負のトーナメント戦を勝ち上がって昇格しても、結局、J1では草刈り場になってしまう。
本来なら、J2でもっとじっくりと力を付けたほうがいいチームがJ1に上がってしまうJ1昇格プレーオフは、見直したほうがいいんじゃないかな。
なんでもヴォルティスは大塚製薬が親会社なのに、強化費は昨季と変わらない5億円程度だったと聞く。
そこにどういう判断があったのかは分からないけど、J1に上がったからといって強化費を増やすと、親会社の経営を圧迫しかねない。その結果、赤字にでもなれば、ライセンスの問題も出てくるわけで、それを補填しようとすれば、親会社の負担がさらに増えることになる。身の丈の経営を貫くという判断は、僕は間違ってはいないと思う。
かつてのトリニータや、最近では栃木SC、アビスパがそうだけど、無理にお金をかけて経営が立ち行かなくなって消滅の危機に瀕しては元も子もない。J1に上がるために大金を投じたり、J1に上がっても降格の危機にビクビクしたりするぐらいなら、J2で伸び伸びと戦っていたほうがいい。
J1に昇格した瞬間は、地元の人たちもお祭り騒ぎのように沸くだろう。でも、J1で目も当てられないぐらい負け続けると、熱も冷めるだろうし、クラブへの関心自体が薄れていってしまうだろう。J1で連戦連敗するより、J2で上位を争っているほうが地元のシンボルとして明るい話題を提供できるんじゃないかな。そう考えれば、なおさら無理してJ1に上がったり、留まろうとしたりすることがすべてじゃないよね。
一方、優勝争いに目を向ければ、シーズン大詰めのこの時期、またしても上位陣の足踏みが目立つ。
ベガルタに引き分け、アルビレックスに完敗したフロンターレが優勝争いから後退し、首位のレッズはベガルタに敗れ、ヴァンフォーレと引き分けた。ベガルタもヴァンフォーレも残留争いをしているチームだから、取りこぼしにほかならない。
アントラーズもガンバとの上位決戦で、ホームで先制しながら終了間際に逆転負け。翌節、再びホームにレイソルを迎えたが、同じミスを繰り返した。2位のガンバが奮闘しているが、そもそもJ2から昇格したばかりのガンバがこの順位にいること自体に疑問がある。
終盤に入って突っ走れるチームがいないため、優勝争いがもつれるのは、ここ数年の傾向だ。
白熱していて面白いかもしれないけれど、レベル低下が招いたものだということは、これまで何度も指摘してきた。プレッシャーに弱く、ナイーブで、誰も勝者のメンタリティを持ち得ていない。
かつては、外国籍選手がチームの中心になることで、そうした日本人のメンタリティの弱さをカバーしていたが、質の高い外国籍選手の数が減り、こうした問題が表面化してきた。
メンタリティが脆く、勝負弱いのは日本代表やアンダー世代の代表にも言えること。代表チームもJリーグも僕には同じ問題を抱えているように見える。