上位との連戦は、選手とチームが成長するチャンスなのだ
「我々は堅守のチームでいいと思う。ただそのなかで、攻撃に対する意識も高く持たなければいけない。パスミスやボールを取られる回数が多いのに、何とも思わないなら先はない。簡単なパスでも集中力を持って出したり、もっと良いポジションを取ったり、走ることでボールを持っている人を優位にしたり。技量を上げることだけではなく、できるプレーはいっぱいある」
木山監督が求めているのは、難易度の高いドリブルやシュート、流れるような連係などレベルの高いプレーではない。パスのスピードを上げてズレを減らす、もっと早く動いてサポートする、スペースに積極的にフリーランするなど、シンプルなプレー一つひとつのクオリティを上げていくことだ。
最近では練習中にも「もっとクオリティを上げて!こだわって!」と選手に要求する声が一段と大きくなっている。
もちろん、選手たちの意識もそれに同調している。キャプテンの山田拓巳は「相手のレベルが高いので、イージーなミスをして一瞬の隙を見せれば、リズムを掴めなくなる。今やっていることを出し続けながら、今以上の力をつけて成長するしかない」と、危機感を覚えていた。
木山監督が求めているのは、難易度の高いドリブルやシュート、流れるような連係などレベルの高いプレーではない。パスのスピードを上げてズレを減らす、もっと早く動いてサポートする、スペースに積極的にフリーランするなど、シンプルなプレー一つひとつのクオリティを上げていくことだ。
最近では練習中にも「もっとクオリティを上げて!こだわって!」と選手に要求する声が一段と大きくなっている。
もちろん、選手たちの意識もそれに同調している。キャプテンの山田拓巳は「相手のレベルが高いので、イージーなミスをして一瞬の隙を見せれば、リズムを掴めなくなる。今やっていることを出し続けながら、今以上の力をつけて成長するしかない」と、危機感を覚えていた。
上位連戦にあたり、テンションやモチベーションの心配はないだろう。あとは隙を見せずに90分間戦えれば、1点勝負だろうと勝機はある。それだけの守備力は備わっている。
ただ、その守備ベースに上積みされるべき攻撃の質は、普段のトレーニングから研鑽していくしかない。
「今、自分たちがやれることを続けながら、足りないことを毎日の練習の中で磨いて、全力で目の前の試合をやっていくしかない。でも、6月の1か月間、毎日それをやれたら、勝点は必ずついてくるはず」(木山監督)
目の前の試合に全力で臨むことが第一だが、特にこの1か月は、日々の取り組みの質も大きく影響してくるだろう。
6月は上位連戦が続き、チームも苦しい状況にある。しかし、見方を変えれば、大事な時期だからこそ、選手とチームが成長するチャンスなのだ。その緊張感をバネにクオリティを高めていきたい。
ここで1段階でも2段階でも伸びてくれれば、後半戦を戦うための原動力に繋げられるはずだ。
取材・文●嶋守生(フリーライター)