誰が監督になっても、選手が育っていない日本は強豪に勝てない。
日本代表の10月シリーズは、評価に値しない2試合だったね。先週号で述べたとおり、ジャマイカ戦は相手のレベルが低すぎて強化試合にならなかった。目立ったピンチがなかったから守備が改善されたか分からなかったし、攻撃もオウンゴールの1点止まり。新体制下での初勝利に、監督や選手が胸をなで下しただけの試合だったよ。
ブラジル戦は、ジャマイカ戦から大幅にメンバーを代えて経験の浅い選手を抜擢したけど、これもまったく意図が不明だ。世界レベルでチャレンジさせ、どんな反応があるかを見たかったのかもしれないが、それなら失敗に終わったね。
日本のメディアはブラジル戦に出場した選手を若手と表現したけど、その言い方は良くないよ。プロは実力の世界。ネイマールなんて森岡より若いんだからね。若いから伸びシロを残しているというのも言い訳に過ぎないし、そう言われた選手たちは高校生みたいな気分になって、「先輩がいなくなったら出場できる」と思ってしまう。日本の悪い慣例だ。
アギーレ監督に関して言えば、交代の判断もおかしかったよ。大差で負けているのに、FWのハーフナーではなく、MFの細貝やDFの鈴木を投入したんだ。結局、ハーフナーは2試合とも起用されなかったわけだから、なんで招集したのか理解に苦しむ。アギーレ監督は、日本人選手に関する知識が不足しているのだろう。いろんな選手を抜擢するのはいいけど、まずは各選手の質や特長をきっちりと把握すべきだよ。
こうした選手選考や起用法からは、何も伝わってこないね。ブラジル戦なんて、無駄としか言いようがない。テストされた選手が何もできなかったんだから、また新戦力をピックアップして試さなきゃいけないわけでしょ。このまま11月のホンジュラス戦やオーストラリア戦でも同じようなテストをするのかな。それでは、誰を中心にして、どんなチームになるのか不透明なまま来年のアジアカップに挑むことになるよ。
そうそう。忘れていたから付け加えておくけど、アギーレ監督は日本のために頑張らない選手はいらないとも言っていたよね。ブラジル戦で途中出場した本田は、必死に頑張っていたのかな。覇気がない選手を外すと宣言したのであれば、ああいうプレーをした本田を、どう見ているのかも気になるところだよ。
まあ、この10月シリーズを含めたアギーレ体制での4試合で、日本の現在地が改めてはっきりしたよ。ブラジルやウルグアイには完敗するけど、ジャマイカやベネズエラ相手には勝利や好勝負が見込める。結局、そのあたりをさまよっているんだ。
だから、11月の2試合はいい勝負ができるはずだよ。ジャマイカ戦は勝たなきゃいけないってプレッシャーがあったけど、すでに初勝利を挙げてそうした緊張感からは解放されたからね。ただ、ホンジュラスやオーストラリアに勝ったからといって強くなったと錯覚してはいけないよ。
日本が強豪国に勝てないという点に話を戻せば、これは監督だけの責任ではない。どんな監督が来ても、今の日本ではブラジルやウルグアイと互角に戦えない。だって、世界レベルで戦えるポテンシャルを備えた選手が育っていないからね。
A代表を強くするには、育成年代から国際経験を積ませていくしかない。でも、日本は先日のアジア大会で「各クラブひとりまで」と招集に制限をかけた。国際経験を積めるチャンスを自らフイにしたんだ。
シーズン中にレギュラー格を招集するのは、クラブからの反発もあるだろう。でも、協会は、日本代表強化のためにクラブの理解を得られるように努力すべきだ。Jクラブでレギュラーを掴んでいる有望株が国際経験を積んで成長すれば、A代表の底上げにつながる。その機会を「ひとりだけ」といって阻んでいるのは、マイナスでしかないよね。
A代表だけでなく、年代別代表も含めて、全般的に日本サッカーの強化体制を見直さなければいけないよ。
ブラジル戦は、ジャマイカ戦から大幅にメンバーを代えて経験の浅い選手を抜擢したけど、これもまったく意図が不明だ。世界レベルでチャレンジさせ、どんな反応があるかを見たかったのかもしれないが、それなら失敗に終わったね。
日本のメディアはブラジル戦に出場した選手を若手と表現したけど、その言い方は良くないよ。プロは実力の世界。ネイマールなんて森岡より若いんだからね。若いから伸びシロを残しているというのも言い訳に過ぎないし、そう言われた選手たちは高校生みたいな気分になって、「先輩がいなくなったら出場できる」と思ってしまう。日本の悪い慣例だ。
アギーレ監督に関して言えば、交代の判断もおかしかったよ。大差で負けているのに、FWのハーフナーではなく、MFの細貝やDFの鈴木を投入したんだ。結局、ハーフナーは2試合とも起用されなかったわけだから、なんで招集したのか理解に苦しむ。アギーレ監督は、日本人選手に関する知識が不足しているのだろう。いろんな選手を抜擢するのはいいけど、まずは各選手の質や特長をきっちりと把握すべきだよ。
こうした選手選考や起用法からは、何も伝わってこないね。ブラジル戦なんて、無駄としか言いようがない。テストされた選手が何もできなかったんだから、また新戦力をピックアップして試さなきゃいけないわけでしょ。このまま11月のホンジュラス戦やオーストラリア戦でも同じようなテストをするのかな。それでは、誰を中心にして、どんなチームになるのか不透明なまま来年のアジアカップに挑むことになるよ。
そうそう。忘れていたから付け加えておくけど、アギーレ監督は日本のために頑張らない選手はいらないとも言っていたよね。ブラジル戦で途中出場した本田は、必死に頑張っていたのかな。覇気がない選手を外すと宣言したのであれば、ああいうプレーをした本田を、どう見ているのかも気になるところだよ。
まあ、この10月シリーズを含めたアギーレ体制での4試合で、日本の現在地が改めてはっきりしたよ。ブラジルやウルグアイには完敗するけど、ジャマイカやベネズエラ相手には勝利や好勝負が見込める。結局、そのあたりをさまよっているんだ。
だから、11月の2試合はいい勝負ができるはずだよ。ジャマイカ戦は勝たなきゃいけないってプレッシャーがあったけど、すでに初勝利を挙げてそうした緊張感からは解放されたからね。ただ、ホンジュラスやオーストラリアに勝ったからといって強くなったと錯覚してはいけないよ。
日本が強豪国に勝てないという点に話を戻せば、これは監督だけの責任ではない。どんな監督が来ても、今の日本ではブラジルやウルグアイと互角に戦えない。だって、世界レベルで戦えるポテンシャルを備えた選手が育っていないからね。
A代表を強くするには、育成年代から国際経験を積ませていくしかない。でも、日本は先日のアジア大会で「各クラブひとりまで」と招集に制限をかけた。国際経験を積めるチャンスを自らフイにしたんだ。
シーズン中にレギュラー格を招集するのは、クラブからの反発もあるだろう。でも、協会は、日本代表強化のためにクラブの理解を得られるように努力すべきだ。Jクラブでレギュラーを掴んでいる有望株が国際経験を積んで成長すれば、A代表の底上げにつながる。その機会を「ひとりだけ」といって阻んでいるのは、マイナスでしかないよね。
A代表だけでなく、年代別代表も含めて、全般的に日本サッカーの強化体制を見直さなければいけないよ。