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【現地発】番記者が検証するバルサCL惨敗の理由「メッシを満足させるためだけのチーム作り、そのツケを払わされた」

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2019年05月11日

結果に固執しアイデンティティーが喪失

リバプールとの第2レグでは有効な手を打てなかったバルベルデ監督。選手起用にも疑問の声が。(C)Getty Images

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 エルネスト・バルベルデ監督はあくまで選手のサポート役に徹して采配を振るい続けてきた。しかし今回のリバプール戦では内容以上の結果(3-0)を手にした第1レグを顧みることなく、そのまま同じゲームプランで試合に臨み、劣勢に立たされた後も適切な挽回策を提示することができなかった。

 すでにラ・リーガを制し、コパ・デル・レイでもファイナル進出とまだ2冠の可能性が残されている。しかし、CLのタイトル奪還を最大の目標に掲げてきた以上、そうした功績すら色あせてしまうのは致し方ないことだ。

 来シーズンに向けてすでにフレンキー・デヨング(アヤックス)の加入が確定しているが、もはや現在抱えている問題は、ひとりの選手の補強で解決できるレベルではない。それはアントワーヌ・グリエーズマンのような大物選手であっても同様である。
 
 監督が監督として采配を振るい、選手が選手としてプレーに専念し、会長はトップとしてクラブのマネジメントを統括する。その当たり前のことが行われていないのが現在の姿であり、バルサはフットボールクラブとしての在り方まで見つめ直す必要性に迫られている。

 CL3連覇を成し遂げたライバルのレアル・マドリーがすでにラウンド・オブ16で敗退しているのがせめてのもの救いであるが、それが最大の慰めでは余りにも寂しすぎる。

 金満化という時代の波に呑まれ、バルサはマイボールを大事にするというアイデンティティーを犠牲にしてまで結果に固執し続けてきた。

 今回の敗戦によって、その“ボール”が期せずしてバルサに舞い戻ってきた。それが、いくらコントロールが難しいボールであろうと、しっかりとキープし、これまでとは異なるアプローチでCL奪還へのロードマップを描いて反撃に移らなければならない。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ版)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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