【セルジオ越後の天国と地獄】ジャマイカ戦はいわば新監督へのプレゼントだ

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年10月16日

観客動員が増えたから延長オファー? あきれてしまうよ。

J1の優勝争いも、レッズが“抜け出した”というより、ライバルが勝手に崩れたように見える。(C) SOCCER DIGEST

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 今週末には、いよいよ佳境を迎えているJ1リーグが再開する。残留争いに目を向ければ、風物詩ではないけど、今季もアルディージャが苦戦を強いられつつも、粘り強さを見せている状況など、相変わらず代わり映えがしないね。
 
 一方、開幕前には大きな注目を集めたセレッソが、まさかの低迷を強いられている。そんななか、契約が今年末までと言われているフォルランが、来季も残留するというニュースが舞い込んだ。聞くところによると、観客動員の増加が延長オファーの理由のひとつらしいね。ただ、もしそれが本当なら、あきれてしまうよね。
 
 チームは残留争いに巻き込まれているのに、ピッチ外のことを評価して延長オファーを出すなんて、何を考えているのか。現場とフロントが一枚岩になっていないんじゃないかと疑いたくもなるよ。今の状況は、なるべくしてなったと思われても仕方ないよね。
 
 優勝争いでは、レッズが頭ひとつ抜け出しているという見方もできなくはないけど、“抜け出した”というよりは、ライバルチームが勝手に崩れていった感じだよね。こうした現象もどこかで見た気がするよ。昨季を振り返ってみても、マリノスが自滅して、その隙を縫ってサンフレッチェが連覇したんじゃなかったっけ。フロンターレにしても、勝てそうで勝てないのはいつものこと。
 
 国内リーグを見ても、成長というか、変化に乏しいよね。レッズが優勝したところで、何かが変わるとは思えない。日本サッカーの未来は大丈夫かな。A代表はすでに述べたとおりで、U-16代表は世界大会への出場を逃し、U-21代表はアジア大会でベスト8止まり……。
 
 でも、誰も責任を取ろうとしない。U-21代表は、1月のU-22アジア選手権でも準々決勝で敗れ、今回も4強入りに失敗した。それならば監督を更迭すべきではないのか。なぜ、そういった声が挙がらないのか。そうした状況になって、「ちょっと待ってくれ、セルジオ。呼びたい選手を呼べない事情があったんだ」という議論に発展したっていい。
 
 手倉森監督はいい人だけど、このままリオまでやらせるのはどうなのか。圧力がなければ、本人に危機感は生まれないよ。来年の1次予選では、最悪の事態を覚悟しておいたほうがいいかもしれないね。
 
 日本サッカー界に深刻なことが起きているかもしれないのに、ジャマイカに勝った程度で、浮かれていたとしたら問題だ。
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