高速カウンターか、多彩なパスワークか。
■ガンバ大阪×川崎フロンターレ(※左側が第1戦のホームチーム)
第1戦:10月9日(木)/19時キックオフ/万博
第2戦:10月12日(日)/16時キックオフ/等々力
Point 1)リーグ戦での両チームの状態は?
G大阪は53得点でリーグ2位、川崎は47得点でリーグ3位と、ともに攻撃力がストロングポイントながら、守備の安定感では22節から4試合連続完封を見せたG大阪が上か。直近の27節では、鹿島との上位対決を接戦の末に制するなど勢いに乗っている。
一方、川崎は負傷離脱したレナトの状態が気掛かりなうえ、代表戦で小林が欠場中と懸念材料は少なくない。チーム状態を総合的に考えれば、攻守の歯車が噛み合っているG大阪有利の構図は揺るがないか。
Point 2)両チームの強み、キーマンとなっているのは?
第1戦ホームのG大阪は宇佐美&パトリックの2トップを軸にした高い攻撃力に加え、守備も安定しているのが最大の強みだ。先制すると堅牢な守備ブロックを作り、遠藤&今野の2ボランチを中心にパスを回しつつ、鋭利なカウンターで追加点を狙う。
日本代表の小林が不在の川崎は、大久保と中村のコンビが中核を成すのは間違いないが、当然激しいマークも予想される。そこで鍵を握るのが大島や森谷。前者は多彩なパスでリズムを作り、後者は崩しの局面でアイデアを見せられるかがポイントだ。
第1戦:10月9日(木)/19時キックオフ/万博
第2戦:10月12日(日)/16時キックオフ/等々力
Point 1)リーグ戦での両チームの状態は?
G大阪は53得点でリーグ2位、川崎は47得点でリーグ3位と、ともに攻撃力がストロングポイントながら、守備の安定感では22節から4試合連続完封を見せたG大阪が上か。直近の27節では、鹿島との上位対決を接戦の末に制するなど勢いに乗っている。
一方、川崎は負傷離脱したレナトの状態が気掛かりなうえ、代表戦で小林が欠場中と懸念材料は少なくない。チーム状態を総合的に考えれば、攻守の歯車が噛み合っているG大阪有利の構図は揺るがないか。
Point 2)両チームの強み、キーマンとなっているのは?
第1戦ホームのG大阪は宇佐美&パトリックの2トップを軸にした高い攻撃力に加え、守備も安定しているのが最大の強みだ。先制すると堅牢な守備ブロックを作り、遠藤&今野の2ボランチを中心にパスを回しつつ、鋭利なカウンターで追加点を狙う。
日本代表の小林が不在の川崎は、大久保と中村のコンビが中核を成すのは間違いないが、当然激しいマークも予想される。そこで鍵を握るのが大島や森谷。前者は多彩なパスでリズムを作り、後者は崩しの局面でアイデアを見せられるかがポイントだ。
Point 3)今シーズンの両チームの対戦結果と内容は?
リーグ9節:川崎 2-1 G大阪(得点者:川=ジェシ、大久保、G=遠藤)
リーグ9節の対戦では、川崎がポゼッションで上回り、ゲームを支配しながら巧みに試合を運んだ。それはシュート数にも表われており、G大阪の9本に対して、川崎は倍近い17本を放っている。ただしG大阪の2失点は、ともに開始5分と後半ロスタイムと集中が切れやすい時間帯のものであり、1試合を通じて見れば一定の安定感を保っていたと言える。また、G大阪は宇佐美&パトリックがともに不在だったため、現在よりも攻撃の迫力が不足し、崩しのバリエーションも少なかった。
Point 4)予想されるゲーム展開は?
基本的な構図としては、川崎がじわじわと押し込み、G大阪が受ける形が予想される。川崎が細かいパスワークでボールポゼッションを高めて打開を図る一方、G大阪は隙のない守備ブロックを形成し、宇佐美&パトリックの2トップを軸に速攻を繰り出すはずだ。
それは両軍がともに「得意とする形」であり、お互いがその思惑を熟知している。試合はそうした構図のまま推移する可能性が高いが、最終的には「得意とする形」を維持できたほうに軍配が上がるだろう。
文:大木 勇(週刊サッカーダイジェスト/G大阪、川崎担当)
リーグ9節:川崎 2-1 G大阪(得点者:川=ジェシ、大久保、G=遠藤)
リーグ9節の対戦では、川崎がポゼッションで上回り、ゲームを支配しながら巧みに試合を運んだ。それはシュート数にも表われており、G大阪の9本に対して、川崎は倍近い17本を放っている。ただしG大阪の2失点は、ともに開始5分と後半ロスタイムと集中が切れやすい時間帯のものであり、1試合を通じて見れば一定の安定感を保っていたと言える。また、G大阪は宇佐美&パトリックがともに不在だったため、現在よりも攻撃の迫力が不足し、崩しのバリエーションも少なかった。
Point 4)予想されるゲーム展開は?
基本的な構図としては、川崎がじわじわと押し込み、G大阪が受ける形が予想される。川崎が細かいパスワークでボールポゼッションを高めて打開を図る一方、G大阪は隙のない守備ブロックを形成し、宇佐美&パトリックの2トップを軸に速攻を繰り出すはずだ。
それは両軍がともに「得意とする形」であり、お互いがその思惑を熟知している。試合はそうした構図のまま推移する可能性が高いが、最終的には「得意とする形」を維持できたほうに軍配が上がるだろう。
文:大木 勇(週刊サッカーダイジェスト/G大阪、川崎担当)