前哨戦は0-0だった「タイトルホルダー」同士の一戦。
ベスト4が出揃っているナビスコカップは、10月9日、12日の両日にホーム&アウェー方式で準決勝が行なわれる。対戦カードは、昨年の覇者柏とリーグ王者の広島、27節終了時でリーグ2位のG大阪と4位の川崎という、いずれも注目の顔合わせだ。果たして、勝負の行方はどうなるのか。週刊サッカーダイジェスト記者が2試合を展望する。
■サンフレッチェ広島×柏レイソル(※左側が第1戦のホームチーム)
第1戦:10月9日(木)/19時キックオフ/Eスタ
第2戦:10月12日(日)/16時キックオフ/柏
Point 1)リーグ戦での両チームの状態は?
柏は個々のコンディション自体は悪くないが、巻き返しへ重要視された9月の4試合(C大阪、浦和、鳥栖、FC東京)で1勝3敗。敗れた3戦はいずれもアウェーゲームで、圧倒的な強さを誇るホームに対して、アウェーでは2勝4分け7敗(10節のG大阪戦以降、5か月アウェーで勝利なし)と内弁慶ぶりが目立つ。
一方の広島は直近の5試合で3得点・3失点。2点以上奪われた試合がなく、守備は安定しているが、肝心の攻撃陣が思うように機能していない。26節の神戸戦からスタメンに戻ったエースの佐藤がどう攻撃を牽引するか。
Point 2)両チームの強み、キーマンとなっているのは?
柏は8月以降、前線のトライアングル(レアンドロ、工藤、高山)が好調。レアンドロのポストプレーを基点に、工藤と高山の2シャドー、橋本と藤田の両ウイングバックが連動した際の迫力は満点で、広島にとっても脅威を与えるだろう。
広島は攻撃をリードする佐藤、髙萩、石原の3人が、8月以降チーム事情などにより顔を揃える試合が少なかったが、27節の柏戦で約2か月ぶりに揃い踏みしたのは明るい材料だ。好調を維持しているのは左ウイングバックの柏。鋭いドリブルでサイドを崩し、チャンスメーカーになっている。課題はフィニッシュの精度だ。
■サンフレッチェ広島×柏レイソル(※左側が第1戦のホームチーム)
第1戦:10月9日(木)/19時キックオフ/Eスタ
第2戦:10月12日(日)/16時キックオフ/柏
Point 1)リーグ戦での両チームの状態は?
柏は個々のコンディション自体は悪くないが、巻き返しへ重要視された9月の4試合(C大阪、浦和、鳥栖、FC東京)で1勝3敗。敗れた3戦はいずれもアウェーゲームで、圧倒的な強さを誇るホームに対して、アウェーでは2勝4分け7敗(10節のG大阪戦以降、5か月アウェーで勝利なし)と内弁慶ぶりが目立つ。
一方の広島は直近の5試合で3得点・3失点。2点以上奪われた試合がなく、守備は安定しているが、肝心の攻撃陣が思うように機能していない。26節の神戸戦からスタメンに戻ったエースの佐藤がどう攻撃を牽引するか。
Point 2)両チームの強み、キーマンとなっているのは?
柏は8月以降、前線のトライアングル(レアンドロ、工藤、高山)が好調。レアンドロのポストプレーを基点に、工藤と高山の2シャドー、橋本と藤田の両ウイングバックが連動した際の迫力は満点で、広島にとっても脅威を与えるだろう。
広島は攻撃をリードする佐藤、髙萩、石原の3人が、8月以降チーム事情などにより顔を揃える試合が少なかったが、27節の柏戦で約2か月ぶりに揃い踏みしたのは明るい材料だ。好調を維持しているのは左ウイングバックの柏。鋭いドリブルでサイドを崩し、チャンスメーカーになっている。課題はフィニッシュの精度だ。
Point 3)今シーズンの両チームの対戦結果と内容は?
リーグ16節:広島 5-2 柏(得点者:広=佐藤、髙萩、柏、皆川、森崎浩、柏=工藤、狩野)
リーグ27節:柏 0-0 広島
広島ホームの16節は派手な打ち合いに。工藤と佐藤の両エースが見事なゴールで口火を切ると、ゴール前でのスリリングな攻防が続いた。61分、MF柏の一撃で3-2とした広島はその後攻勢を強め、柏の守備陣を次々と攻略。ルーキー皆川の活躍もあり、乱打戦をモノにした。
対照的に、この準決勝の前哨戦となった27節は、台風18号による大雨でピッチコンディションが悪く、両チームとも得意のパスワークを封印。ロングボールで最終ラインの裏を狙う展開が続いたが、互いのGKのファインセーブもあり、スコアレスドローに終わった。
Point 4)予想されるゲーム展開は?
この準決勝2試合を含めた3連戦の初戦となった27節は、悪条件ゆえに「参考にはなりませんね」(工藤)。水本、塩谷のDF2人が代表招集で不在の広島を相手に、柏が鬼門となっているアウェーでの第1戦で結果を残せるか、勝負の行方はそこに集約されるだろう。
16節ではミスから失点を重ねただけに、ネルシーニョ監督は「ミスを犯さないこと。敵よりも自分のチーム」と手綱を締める。広島は前述の主力2人に加え、川辺、宮原もU-19アジア選手権への出場で不在。ファン・ソッコら、出場機会が与えられそうな“代役”の奮起が鍵を握りそうだ。
文:小田智史(週刊サッカーダイジェスト/広島、柏担当)
リーグ16節:広島 5-2 柏(得点者:広=佐藤、髙萩、柏、皆川、森崎浩、柏=工藤、狩野)
リーグ27節:柏 0-0 広島
広島ホームの16節は派手な打ち合いに。工藤と佐藤の両エースが見事なゴールで口火を切ると、ゴール前でのスリリングな攻防が続いた。61分、MF柏の一撃で3-2とした広島はその後攻勢を強め、柏の守備陣を次々と攻略。ルーキー皆川の活躍もあり、乱打戦をモノにした。
対照的に、この準決勝の前哨戦となった27節は、台風18号による大雨でピッチコンディションが悪く、両チームとも得意のパスワークを封印。ロングボールで最終ラインの裏を狙う展開が続いたが、互いのGKのファインセーブもあり、スコアレスドローに終わった。
Point 4)予想されるゲーム展開は?
この準決勝2試合を含めた3連戦の初戦となった27節は、悪条件ゆえに「参考にはなりませんね」(工藤)。水本、塩谷のDF2人が代表招集で不在の広島を相手に、柏が鬼門となっているアウェーでの第1戦で結果を残せるか、勝負の行方はそこに集約されるだろう。
16節ではミスから失点を重ねただけに、ネルシーニョ監督は「ミスを犯さないこと。敵よりも自分のチーム」と手綱を締める。広島は前述の主力2人に加え、川辺、宮原もU-19アジア選手権への出場で不在。ファン・ソッコら、出場機会が与えられそうな“代役”の奮起が鍵を握りそうだ。
文:小田智史(週刊サッカーダイジェスト/広島、柏担当)