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毎日10分の“鳥かご”が大躍進の鍵!? J2初参戦で首位を走るFC琉球に「良い距離感」が生まれるワケ

カテゴリ:Jリーグ

仲本兼進

2019年04月02日

「僕にとって鳥かごはサッカーの原点だと思っている」

今季から琉球の指揮を執る樋口監督。「攻め勝つ」サッカーを身上に、チームに良い距離感を植え付けている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 そこで指揮官は最大のキーワードである距離感をいち早く築くべく、ある練習メニューを必ず課すことにした。それが「ロンド」である。5~6人が一組となり、パススピードと角度、ポジショニングを意識しながらボールを回し続け、鬼役はそのパスコースを読み取りカットすることに専念するという、いわゆる“鳥かご”である。
 
「僕にとって鳥かごはサッカーの原点だと思っている。ただ黙々とやるのではなく声を出し合いながらパスとプレスにチャレンジし続け、それが上手くいけば歓声が上がるし、できなければ悔しいと思う。それを繰り返すことで『今度こそ』という気持ちも芽生えるし、『やれるもんならやってみろ』という思いも生まれる。そういう姿を僕は後ろから見ていてとても楽しいし、選手たちも楽しんでやっている。それによってチーム全体のモチベーションも見極めることができるので毎日10分間だけ鳥かごをやっています」
 

 ボールを蹴り合うことで選手間のコミュニケーションを円滑にし、なおかつ攻守の共通理解が鍛えられコンビネーションを築くことができるロンド。ウォーミングアップで行なうチームもあると思うが琉球の場合、大事な「メイントレーニング」となっている。全体練習終了後も各自でロンドを行なう選手の姿も見られ、琉球のサッカーを体現するため効率の良いトレーニング方法と言えるだろう。
 
 樋口サッカーの根幹を担う距離感を見出し、攻守の積極性と信頼関係を万全にして迎えた開幕戦。3-1という結果は、チームがJ2で生き残る術を披露しただけでなく、格上を相手にしても戦えるという自信を植え付けた価値ある1勝となった。
 
取材・文●仲本兼進(フリーライター)

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