好調の大分がぶち当たったJ1の"壁"。閉塞感を打ち破るために必要なものとは

カテゴリ:Jリーグ

柚野真也

2019年04月02日

自陣にリトリートして、スペースを埋めるチームとの相性は良くない

 今季も大分サッカーの根幹にあるものは、「ボール回しと連動性」をベースとしたスタイルだ。前線からプレッシングにくるチームに対して噛み合わせがよく、GKを含めた最終ラインから攻撃を組み立て、相手の隙を作り、連動性によってチャンスを生み出す。

 ただ、自陣にリトリートして、スペースを埋めるチームとの相性は良くない。つまり、広島のように守備意識が高く、スペースを消して来るチームに対しては、攻撃から試合のリズムをつかむことができない。いかに多彩な攻撃で相手の堅守を崩すのか。まずは力づくで相手のゴールをこじ開けなくては、自らの得意とする形に持っていけない。
 
 片野坂監督が「パスの精度、スピードを上げ、受けるタイミングも考えなければいけない」と課題を挙げように、選手たちも、この“壁”を乗り越えるために何が必要なのかは十分に理解している。チームとしての連動性やアイデアを共有し“ホンモノ”の強さを手に入れるには、まだ多くの時間を要しそうだ。
 
取材・文●柚野真也(スポーツライター)
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