「誰にどう点を取らせるのか、という絵が描かれていない、あるいは見えない」
今回のキリンチャレンジカップでの2試合を総合的に見れば、日本は南米のチームに対しても、ある程度ボールポゼッションはできるようだし、6月のコパ・アメリカではそれなりに見せ場を作ることも可能だろう。ただ、そこから先――つまり、勝利を掴めるかと言えば、現段階では難しいと言わざるを得ない。
そう感じてしまう最大の要因は、誰にどう点を取らせるのか、という絵が描かれていない、あるいは見えない、ということだ。大迫のコパ・アメリカ欠場が濃厚となっているなかで、今回は鈴木と鎌田が最前線で起用されたが、ふたりともまだまだ十分に機能していない。周りともっと連係を取る必要があるし、周りもいかに新たなターゲット役をいかにフォローするかを考えなくてはいけない。
そう感じてしまう最大の要因は、誰にどう点を取らせるのか、という絵が描かれていない、あるいは見えない、ということだ。大迫のコパ・アメリカ欠場が濃厚となっているなかで、今回は鈴木と鎌田が最前線で起用されたが、ふたりともまだまだ十分に機能していない。周りともっと連係を取る必要があるし、周りもいかに新たなターゲット役をいかにフォローするかを考えなくてはいけない。
ここ最近は毎度、苦言を呈しているばかりに思われがちだが、やはり私も勝ったなら良いことを言いたいよ。だが、勝ったからと言ってダメなものを「良い」とは言えない。ましてや、近い将来に世界のトップ10に入る目標を掲げたり、2050年までにワールドカップで優勝することを目標に掲げる国が、あんなサッカーで満足しているようじゃ、到底目標の達成など実現は不可能。そこはもう一度、日本サッカーがどこに向かおうとしているのか、技術委員会が現状を精査して考えるべきなんじゃないかな。
取材・構成●サッカーダイジェストWeb編集部
取材・構成●サッカーダイジェストWeb編集部