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【岩政大樹の戦術解析】スタメン総入れ替えのボリビア戦で「最後の3分の1」を崩しきれなかった理由

カテゴリ:日本代表

岩政大樹

2019年03月27日

コロンビア戦も含めて、守備の連動のところは修正が見られた

 結局、アジアカップでもそうでしたが、試合の中で考えて少しずつ微調整を加えていく。それはきっとベンチからも促されていて、積極的に行なえていると思います。
 
 ただ、ではチームとしていかに攻めて、いかに得点していくのかは、なかなか揃わない状況です。というのも、特に最後の3分の1に差し掛かったところでは、より細かい共通理解が必要となるため、そこまでは到達できずに試合が終わってしまうのです。
 
 そうなると、解決策となるのは選手の組み合わせで、ボリビア戦も選手の組み合わせでプレーエリアが被らずにイメージが揃いやすい並びに変えると一気に流れは好転していきました。代表チームとは確かにそういった側面があるものではありますが、もう少し自分の能力を出すことができる選手を増やすためには、明確な判断基準を提示してあげるのもひとつかなという気がしました。そうすれば、選手層が厚くなっていくわけですから。 
 

 とはいえ、勝ち切ったのは見事でした。サッカーにおいて勝つことはいつも難しい。それが南米のチームならなおさらでしょう。
 
 ボリビアも前述したように決して簡単な相手ではありませんでした。決して多くはなかった相手のミスを見逃さずに仕留めた得点シーンは素晴らしかったですし、ボリビアのカウンターも許しませんでした。何より、カタール、コロンビアと続いた負の流れを断ち切ったと言っていいでしょう。コロンビア戦も含めて、守備の連動のところは修正が見られましたし、今はこれを及第点として先を期待しましょう。
 
 6月のコパ・アメリカ、9月からのワールドカップ予選に向けて、各チームに戻ってまた一斉に競争がスタートです。
 
【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。鹿島で不動のCBとし2007年から前人未踏のJ1リーグ3連覇を達成。2010年の南アフリカW杯メンバーにも選出された。現在は解説者として活躍中。
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