新潟で勃発した"助っ人サバイバル"!「4枠を7人」で争う構図を用意した意図は?

カテゴリ:Jリーグ

大中祐二

2019年03月21日

派手な撃ち合いはないが、見応えは十分だ。

自ら獲得したPKを沈めたレオナルド。徐々にチームにフィットしてきた。写真:田中研治

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 突き放すだけではない。指揮官は、「レオも自分の起用法に納得してはいないだろうが、やるべきことを理解しようとする姿勢はしっかりある」と、取り組みについて評価している。ここ数年のブラジル人選手は、自発的な理解とチームへの適応という点で物足りなく、力を発揮し切れなかった。今年は、すでに異なる雰囲気がチームを包む。しっかりとしたディシプリンが、貫かれている。
 
 指揮官の期待に応えるかのように、横浜FC戦でレオナルドは、MF戸嶋祥郎のロングパスに抜け出し、飛び出してきたGK南雄太をかわしてペナルティエリア内へ侵入し、倒されて得たPKをゴール左に決めてみせた。
 
 この試合も59分に矢野貴章と交代したレオナルド。パフォーマンスの低調さが理由ではなく、相手最終ラインへのプレッシャーと、アンカーのマーキングというふたつの役割に忠実であろうとはするものの、バランスが悪かったが故の戦術的な交代だった。

 昨シーズンは1年でのJ1昇格を標榜しながら、終わってみれば16位。謙虚に現実を受け止め、その立ち位置から昇格を目指す片渕監督は、非常にリアリスティックで手堅いチームを構築しつつある。守備から入るサッカーは、派手に打ち合って試合を制するようなものではない。その代わり、見応えは十分だ。これから、よりチームにフィットした外国籍選手たちが、そこに彩りを添えていく。
 
取材・文●大中祐二(フリーライター)
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