「新スタジアムには翼ミュージアムも…」高橋陽一代表が考える「南葛SC」の未来像とは?

カテゴリ:特集

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年04月03日

「新しいスタジアムは週末だけでなく、平日でも人が来てくれるような施設にできれば」

南葛SCのユニホームを手に撮影。エンブレムは高橋氏のデザインで、上部の両端には、対峙する翼くんと若林くんが描かれている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 一方、高橋氏が葛飾区との話し合いで進めているという新スタジアムの構想とはどのようなものなのか。「作れる場所も限られているし、まだそこまで具体的ではないです」としながらも、未来図の中に描かれているスタジアムについて次のように語る。
 
「やっぱりサッカー専用スタジアムを考えていて、ショッピングモールなども併設した複合型施設の形を目指しています。そこに『キャプテン翼ミュージアム』も入れたりできたらいいですね」
 
 もちろん、スタジアムは基本的に試合を開催するためのものだが、「試合のある週末だけでなく、平日でも人が来てくれるような施設にできればいいなと。海外のスタジアムを見ると、そうしたイメージの施設が多いですよね」と、日頃から人を惹きつける街のシンボル的存在になることを願っている。

 そして、新スタジアムの構想がいよいよ現実味を帯びてきた時、南葛SCはさらなる高い目標に向かって走り出しているはずだ。高橋氏がチームの未来に描く夢とはいかなるものなのか。
「近未来では、スタジアムを作ってJ3で戦うというところなんですが、そこから先はやはりJ1を目指して、ということになるでしょう。さらに先へとなると、もちろん世界の舞台が視野に入ってきます。何年かかるか分かりませんが、ゆくゆくは全世界に認められるようなビッグクラブに育ってもらえたらと思っています。まあ相当先かもしれませんが、夢を見るのは勝手なので(笑)」
 
 3月4日には、漫画制作の仕事場に程近い京成電鉄四ツ木駅で、『キャプテン翼』の特別装飾(ラッピング)が完成。子どもの頃からアニメの大ファンだったというアンドレス・イニエスタも駆け付けた完成記念イベントでは、南葛SCのアカデミーでボールを蹴る子どもたちもその様子を見守った。
「何年後かに、アカデミーの子どもたちの中から将来の南葛を支えてくれる選手が現われるのかなと思うと楽しみですね」
 
 理想の未来について言及した高橋氏。おそらく、トップチームのステップアップとともに、そうした流れは遠からず実現することになるはずだ。もちろん、日本代表でプレーしたり、海外からのオファーが舞い込んだりするような、まさに翼くんのようなヒーローが誕生するのも夢ではないだろう。
(このシリーズ了)
 
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

Supported by KLabGames


 
【関連記事】
目指すはJリーグ! リアル「南葛SC」の現状と代表・高橋陽一氏のチーム愛に迫る
リアル「南葛SC」誕生の原点―ー高橋陽一氏が抱く“おらが街のクラブ”への想い
『キャプテン翼』ゆかりの地、葛飾区の挑戦② リアル“南葛SC”が目指すのは葛飾からのJ参入!~南葛SC~
「将来のJリーグ入りに向けて…」元日本代表の福西崇史氏が南葛SC監督に就任!!
Jクラブにお薦め! 「移籍金ゼロ円」で獲れる優良助っ人たち!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ