カタールでの出場国拡大を実現するために協議を続行
出場国枠が増えれば、開催国カタールだけではなく、周辺の数か国でも試合を行なう必要が出てくる。だがカタールは現在、周辺諸国(サウジアラビア、UAE、バーレーンなど)と国交を断絶しており、共催は難しいとの見方が強い。
「実現可能かも検証する。だが、我々にとってのメリットは、フットボールという共通言語があるということだ。もし実現すれば偉大なことだし、お互いに尊敬し合い、地域の垣根を超えて協力し合える。地域に捉われず、フットボールと己について考えるべきだと思う。
参加国の増加によって大会のクオリティーは低下しない、ということはすでに研究報告した通り。フットボールという共通言語を通して皆がお互いを理解でき、相手とディスカッションし、心を開き合える。世界的なフットボールの進化にも貢献するはずだ」(インファンティーノ会長)
こうした”難関”を「クリアする算段がついているのか?」と記者から質問が飛ぶと、会長は「主催側ときちんと相談する。ポジティブに取り組むことができると思う」とコメント。具体的な対策については明かさなかった。
今回は決定に至らなかった出場国枠拡大だが、6月に理事会でまとめ、パリで行なわれるFIFA総会で最終決定される見通しだ。
会見ではほかにも、今年フランスで開催される女子ワールドカップでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されることや、ペルーでの開催が見送られたU-17ワールドカップがブラジルでの開催になったこと、2020年に開催されるU-17女子ワールドカップの開催地がインドに決定したことなどが発表された。