ACLも並行する過密日程のなかでトレーニングに割ける時間は少ないが…
興梠は試合全体に対しては反省の言葉が多かったが、山中との関係性については「ヤマ(山中)の武器はあそこからのクロスなので、あそこまで行かせるように、後ろの組み立てだとか、そういうものが重要になる」という言葉を残している。
かつてイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドには、デイビッド・ベッカムという稀代のクロッサーがいた。その時のチームがしたのは、ベッカムがアーリークロスを蹴る時間を周囲の選手が作りだすこと。当然ながら、相手と競り合いながら蹴るボールよりも、前に空間があって狙いをつけるボールのほうが精度は高まる。浦和の前線には長身のFW杉本健勇が加入したが、興梠や復帰間近のFW武藤雄樹、4月以降の復帰が見込まれるFWファブリシオにしても、ゴール前への飛び込みとワンタッチ・ゴールが苦手な選手たちではない。
6日にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の初戦を迎え、連戦の中でトレーニングに割ける時間は少ない。その中で左サイドから山中が入れる危険なクロスが、閉塞感が漂っている浦和の攻撃に見えている光明なのは間違いない。だからこそ、その武器を繰り出す回数と質をどう高めていくかが、ひとつの突破口になるはずだ。
取材・文●轡田哲朗(フリーライター)
かつてイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドには、デイビッド・ベッカムという稀代のクロッサーがいた。その時のチームがしたのは、ベッカムがアーリークロスを蹴る時間を周囲の選手が作りだすこと。当然ながら、相手と競り合いながら蹴るボールよりも、前に空間があって狙いをつけるボールのほうが精度は高まる。浦和の前線には長身のFW杉本健勇が加入したが、興梠や復帰間近のFW武藤雄樹、4月以降の復帰が見込まれるFWファブリシオにしても、ゴール前への飛び込みとワンタッチ・ゴールが苦手な選手たちではない。
6日にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の初戦を迎え、連戦の中でトレーニングに割ける時間は少ない。その中で左サイドから山中が入れる危険なクロスが、閉塞感が漂っている浦和の攻撃に見えている光明なのは間違いない。だからこそ、その武器を繰り出す回数と質をどう高めていくかが、ひとつの突破口になるはずだ。
取材・文●轡田哲朗(フリーライター)