【セルジオ越後の天国と地獄】守備的な戦いに終始して見せ場のなかった初陣

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年09月11日

首を傾げたくなる選手起用や戦い方。期待を抱かせる初陣ではなかった。

ウルグアイ戦の選手起用や戦い方には、多くの疑問を感じたという越後氏。このままでは代表の魅力が落ちるとも。(C) SOCCER DIGEST

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 疑問に思ったのは、森重のアンカーでの起用だ。FC東京の試合は2試合も視察したはずで、その試合で森重はCBとしてプレーしていて、アンカーは高橋が務めていたはずだ。アギーレ監督は一体何を観に行ったんだろう。
 
 アンカーが適任の細貝をインサイドハーフで起用したことにも疑問を感じるし、レイソル時代にアタッカーとして鳴らした田中をインサイドハーフで使ったことも首を傾げざるを得ない。
 
 中盤に関しては長谷部が負傷離脱したのが計算外だったにしても、明らかに駒が足りないよね。要は、きちっと視察できていなかったということだろう。戦い方にしてもそう。ロングボールばかりの攻撃を繰り返したけど、あんな戦い方はJリーグでもあまり見かけない。日本の長所でもなんでもない。
 
 それならそうで、初めから素直に日本協会の技術委員会にリストを作ってもらって、起用ポジションなどをアドバイスしてもらえばよかったし、ザッケローニ前監督のように、まずはスタンドからじっくり観戦すればよかったんだ。選手の起用法も、戦い方も、首を傾げたくなることばかりだった。
 
 本田にしても、岡崎にしても、見せ場はひとつもなかったね。こうしたプレーが続けば、彼らもレギュラーの保証はない。特に本田はFKを蹴るのはいいけど、最近は壁に当ててばかりで、決まった試しがない。遠藤が代表から外れた今、キッカーが本田しかいないという状況は、気がかりだ。
 
 まだ、1試合を終えたばかりだから、あまり厳しいことは言いたくないけど、未来に期待を抱かせるゲームではなかったのは確かだ。その証拠に、札幌ドームが静まり返る時間が長かった。この先も守備的な戦いが続くなら、日本代表の魅力はどんどん落ちてしまうんじゃないかな。
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