緩さ一転、R・マドリーに押さえられた要所… 鹿島を呑み込んだ“各10分間”が物語る差

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月20日

気持ちは対等にぶつかった今大会だが「2年前より力の差は感じた」

「2年前より力の差を感じた。屈辱でもある」と悔しさを口にした昌子(3番)。ここからさらに這い上がれるか。(C) Getty Images

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 78分に決めた土居聖真の1点もむなしく、最後は余裕の笑みも交えてかわされた。「行けばワンタッチではたかれる、行かないとドリブルしてくる。差を痛感したことは、いろんな言葉にできる。子供のように扱われたとも言えるし。でも、それをされてしまう」と昌子。

 そもそもが屈指のレベルを誇る欧州の、過密極まる日程の中で幾多のタイトルを手にしてきた相手。本調子であろうとなかろうと、戦う術は心得ている。押さえられたのは、前後半の最初と最後の10分間ずつ。すなわちすべての要所だった。
 
 実直に目指した世界の頂点、輝く21冠目への道は断たれた。開催国枠で臨み、追い詰めた感の残った2016年大会。アジアを初めて制して臨んだ海外開催のクラブワールドカップで、土居が「決勝だよ、レアルとやれる、みたいなふわふわした、少しサポーター感覚みたいなものがない」と話したように、気持ちは対等にぶつかった今大会。ぽつりと昌子は「2年前より力の差を感じた。屈辱でもある。どう戦ったら正解だったんだろう」とこぼした。

 星がまたたく美しい夜空の下で、世界に座する強大な力から刻み込まれた残酷な記憶。今は反芻でも、挫折でも、失意でもいい。自問自答し、もがいた先に答えは待っている。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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