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大宮との連携から11年。インカレ初出場&初勝利を掴んだ東洋大が描く「関東1部」強豪への道

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2018年12月15日

指導者の交流にとどまらない大宮との密な関係

 このインカレ初戦には湘南・石川俊輝が応援に駆けつけていたが、「基本的に自分たちの頃からやることは変わっていませんね。しっかりと後ろからつないでいく。もともとそういうスタイルはあったのですが、自分が3年の時に古川さんが来て、“バルサスタイル”を打ち出して、よりその方向性が強くなった」と大学が志向するサッカーについて振り返ってくれた。
 
 連携は指導者の分野にとどまらない。大学のグラウンドを大宮のアカデミーが利用したり、クラブで培った高い技術レベルを有する選手を供給するなど密な関係が構築されている。現在のチームの中心選手である2年生のDF土田直輝や3年生のMF松崎快らも大宮ユース出身の選手。高い能力を持つふたりは、大学経由で大宮のトップチームへ戻る“候補生”でもある。前述した山形内定の坂元ら高体連からも有能な選手が加入しており、来年以降も大いに躍進が期待できるチームと言えるだろう。
 
 そのなかで古川監督はあくまでも足もとを見ながら、本当の意味での強豪チームとなるために、着実にステップアップをしていきたいと考える。
 
「関東の場合は競争力がある。今年出られたから来年も出られるか、ということではない。来年のところで降格しないというところが最初(の目標)になるリーグですし、早稲田さんもリーグで優勝した翌年に2部に降格することもあった。どこが勝ってどこが落ちてもおかしくないリーグ。だからこそ、1部で定着していきたいなと。ただ、明治さんが10年連続でインカレ出場しているので、我々もそうした強豪と肩を並べるためにも出場し続けなければいけない。今年は初出場で3年生以下の選手がこういう大会を経験して、またここに来たい、またここで活躍したい、という流れが生まれればプラスになると思うので、しっかり勝ち上がれるようにしたい」
 
 2回戦の相手は4年前の全国王者である関西学院大。この関西の雄を乗り越え、さらに新たな世界を見ることが、東洋大のさらなる進化につながっていく。
 
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
 
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