「正直言うと今年は全然手応えがなかった」。指揮官が本音を告白
だが、指揮官はこうも語る。
「正直言うと今年は全然手応えがなかったです。昨年の今頃は来年どうなるのだろうという楽しみ、手応えを感じていましたが、今は危機感しかありません。ここからどうやってレベルを上げていくのか。課題が山積しています」
それでも渡邉監督は「怖れずに、強気にしっかりポジションを取って、相手を食いつかせて、ボールを動かして相手を動かせば、これくらいやることができるというものを、最高の舞台で表現できたと思います」とこれまでの積み上げの成果を語る。
そして、この日はシュート0本に終わったジャーメインに関しても「対峙した相手が代表クラスの選手で、肌で感じたものがたくさんあると思いますが、これをどうやって克服していくのだろうという伸びしろしか感じません」と成長へ大きな期待をかける。西村拓真のCSKAモスクワ移籍後、得点力不足に苦しんだが、ジャーメインの成長により今後への期待は膨らんでいる。また、ベテラン富田晋伍と入れ替わるような形で椎橋も成長するなど、若手の成長が著しいのも好材料だ。
「正直言うと今年は全然手応えがなかったです。昨年の今頃は来年どうなるのだろうという楽しみ、手応えを感じていましたが、今は危機感しかありません。ここからどうやってレベルを上げていくのか。課題が山積しています」
それでも渡邉監督は「怖れずに、強気にしっかりポジションを取って、相手を食いつかせて、ボールを動かして相手を動かせば、これくらいやることができるというものを、最高の舞台で表現できたと思います」とこれまでの積み上げの成果を語る。
そして、この日はシュート0本に終わったジャーメインに関しても「対峙した相手が代表クラスの選手で、肌で感じたものがたくさんあると思いますが、これをどうやって克服していくのだろうという伸びしろしか感じません」と成長へ大きな期待をかける。西村拓真のCSKAモスクワ移籍後、得点力不足に苦しんだが、ジャーメインの成長により今後への期待は膨らんでいる。また、ベテラン富田晋伍と入れ替わるような形で椎橋も成長するなど、若手の成長が著しいのも好材料だ。
来季以降は決勝で見せたような3バックと4バックの90分間での併用をより柔軟に行なえるようにし、さらにプレー精度を突き詰め、若手の底上げを図っていくことになるだろう。今季はタイトルに手が届かなかったが、天皇杯決勝での戦いぶりからは、そう遠くない未来に、より輝けるチームになる姿がほのかに見えた。善戦に満足せず、さらに戦術や選手一人ひとりの技術を研ぎ澄ますことで、J1では決して潤沢な資金を持たない仙台も明るい未来を切り開けるのかもしれない。
取材・文●小林健志(フリーライター)
取材・文●小林健志(フリーライター)