【日本代表】森保体制下でついにユース出身者が高校出身者を凌駕! 勢力図の変遷に見える紆余曲折

カテゴリ:日本代表

加部 究

2018年11月22日

2014年ブラジル大会で両者は急接近。森保体制でユース出身者が急増して逆転

直近のキルギス戦のメンバーは、Jユース勢が7人、高校勢が4人の編成だった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 ようやくフル代表でも、ユースと高体連出身者の比率が拮抗して来たのは、アルベルト・ザッケローニ時代以降のことだった。2014年ブラジル大会では、高体連出身13人(うち大学出身2人)に対しユース育ちが10人、香川真司のように、みやぎバルセロナから高校2年時にC大阪とプロ契約する変わり種も出て来た。またその4年後のロシア大会では、高体連12人に対し、ユース出身者は11人。ただし武藤嘉紀は、FC東京ユースから一度慶応大学に進みプロ契約をしている。

 そして森保一体制に変わり、最新の日本代表ではユース出身者が14人と急増。一気に高体連出身者を逆転した。遅咲きの大卒4人を除けば、青森山田出身が2人(柴崎岳、室屋成=1度明大進学)、鹿児島城西出身がひとり(大迫勇也)。彼らはJアカデミーのない地域で育っており、そう考えればJクラブはほぼ未来の有望株を網羅し、健やかに育てるノウハウにも磨きをかけていると見ていいだろう。またユース出身の14人は、関東から九州まで10チームから巣立っており、確実に競争力と質の高まりも窺える。反面過渡期に直面しているのが、エリートを補完する立場の高体連や大学体育会の方だろう。選手たちの自主性を引き出すボトムアップ理論などユニークな取り組みが生まれつつある一方で、旧態依然とした無謀な押しつけの長時間トレーニングに明け暮れている学校も目立ち、玉石の落差が甚だしい。
 
 2017年の第二種登録選手は17万6292人。
 エリート育成に先鞭をつけるJアカデミー出身者が日本代表の大半を占めるのは健全な構図とも言えるが、そのうち15万人前後を占めるのは高校の選手たちである。確率から言えば、まだまだ伸びしろを余しているのは高体連の方で、指導者の学習や工夫次第では、さらに鎌田大地や安部裕葵のような逸材を世に出す可能性が眠っているように思えてならない。

文●加部 究(スポーツライター)

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