インドネシアと対戦する準々決勝でのゴールにも期待がかかる
影山雅永監督が斉藤を抜擢した理由のひとつは、複数ポジションへの適応力があり、「5人目のFW」でありつつ、同時に「攻撃的MFの2番手」でもあるという位置付けだった。安部裕葵(鹿島)の初戦での起用が難しいと分かるなか、斉藤はそのポジションを埋める仕事が求められるようになる。そして迎えた初戦、いきなりの先制ゴールでその期待に応えてみせた。
安部が復帰した第2戦、今度はFWで起用されてそこでもゴールという結果を残すと、第3戦ではスーパーサブとして75分に投入され、またしてもゴールを記録した。スルーパスからスルリと抜け出す得意のプレーから「ファーストタッチは意図していたのと違った」と言うものの、そこから立て直してのゴールを流し込んだ。
「3試合すべて使ってもらえて、しかも得点できていることは、絶対自信になる。次の試合にもし出られるのであれば、得点という形で結果を残せたらいいと思います」
安部が復帰した第2戦、今度はFWで起用されてそこでもゴールという結果を残すと、第3戦ではスーパーサブとして75分に投入され、またしてもゴールを記録した。スルーパスからスルリと抜け出す得意のプレーから「ファーストタッチは意図していたのと違った」と言うものの、そこから立て直してのゴールを流し込んだ。
「3試合すべて使ってもらえて、しかも得点できていることは、絶対自信になる。次の試合にもし出られるのであれば、得点という形で結果を残せたらいいと思います」
そう言って微笑んだ斉藤は「年齢は関係ない」と何度も強調してきた言葉をここでも繰り返した。横浜FCでは3倍の年齢である51歳の三浦知良と2トップを組んだこともあるのだから当然とも言えるが、公式大会でのパフォーマンスという裏付けを得た今、その言葉にこもる力は段違いだ。そして、その目は、地元インドネシアと対戦する次の準々決勝も見据えている。
「自分たちがやることはひとつで、変わりません。強い気持ちを持って、相手サポーターとか関係なくやる。自分たちのことを応援してくれている人たちもいるので、そこで負けずに、これまでの3試合と変わらない気持ちでやっていきたいと思います」
破格のシンデレラストーリーを紡いできた17歳の物語のエンディングは、まだまだ先の話となりそうだ。
取材・文●川端暁彦(フリーライター)
「自分たちがやることはひとつで、変わりません。強い気持ちを持って、相手サポーターとか関係なくやる。自分たちのことを応援してくれている人たちもいるので、そこで負けずに、これまでの3試合と変わらない気持ちでやっていきたいと思います」
破格のシンデレラストーリーを紡いできた17歳の物語のエンディングは、まだまだ先の話となりそうだ。
取材・文●川端暁彦(フリーライター)