本気モードのウルグアイ戦で起きた開始3分の「ちょっとした革命」

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2018年10月18日

立ち上げ期としては、良い強化試合だった。今後はより質の高い強化試合が必要になる

ウルグアイ戦の勝利は評価できる。競争的な公式戦でも同じような戦いができれば、チームはひとつ階段を上るだろう。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 また、チーム立ち上げ期なので、トライの最中と見られる部分もあった。左サイドでは20歳のマルセロ・サラッキと、ディエゴ・ラクサールの左利き2人が縦関係になり、サイド突破を狙った。後半の序盤など、脅威を与えた時間帯もあったが、逆に前半は彼らのポジショニングに対し、配球役のMFルーカス・トレイラが苛立ち、怒りを露わにする一幕もあった。
 
 アクシデントの発生と、新しいトライのノッキング。そして、格下の日本による思わぬ逆襲。「ウルグアイが本気でなかった」という見方は適当ではなく、チームに問題が起き、日本も問題を起こしたため、このパフォーマンスが限界だったのだろう。
 
 格下にやられる状況は、タチが悪い。格上にやられたら我慢できることでも、プライドが邪魔をして集中を欠きやすい。もちろん、ワールドカップのような真剣勝負なら、そんなことも振り切って戦えるのだろうが、如何せん、親善試合である。
 
 チームの立ち上げ期としては、お互いに良い強化試合だった。しかし、この先、チームが第2期に入ると、より質の高い強化試合が必要になる。ホームとアウェー云々もあるが、そもそも親善試合であることが、ひとつの課題だ。やはり競争的な公式戦でなければ得られない、逃げ道を絶って戦う感覚が欲しいところ。すでに欧州は『UEFAネーションズリーグ』を始めてしまったので、TPPキリンリーグ的な大会でも出来れば良いのだが。
 
文●清水英斗(サッカーライター)
 
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