スルガ銀行チャンピオンシッププレビュー|ネルシーニョ監督インタビュー

カテゴリ:Jリーグ

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年07月30日

「レイソルはここ日本で最善を尽くさなければならない」

11年には史上初めてJ2からの復帰1年目でリーグ優勝を達成。以降、天皇杯、ナビスコと3年連続で国内3大タイトルのひとつを獲得している。 (C) SOCCER DIGEST

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――監督はシステム変更や若手の抜擢など、『策士』としても知られています。指揮を執る際に、最も意識していることはなんですか?
「監督として、選手個々のクオリティーを尊重して見定める。それが自分が持っているメンバーで最高のチームを作るうえでの“ベストアンサー”だと思っています。あと、私が選手たちに強く要求するのは、チームの戦術をしっかり整理すること。チームのやり方と個々の役割を、それぞれが理解して取り組むスタイルもひとつのポイントですかね」
――後半戦でレイソルのここに注目してほしいという点は?
「レイソルのストロングポイントは、個々としても、チームとしても意志が強いこと。それに私個人も助けられてきましたし、試合に応じて、あるいは試合中のシチュエーションに応じて変化するシステム、戦術に選手たちが柔軟に対応できているのも、彼らの意志の強さがあればこそです。皆さんには、我々の戦い方と選手たちの臨機応変に対応できるインテリジェンスを見てほしいと思います」
――では、スルガ銀行チャンピオンシップについてお聞きします。こうしたタイトルを賭けた国際大会の存在についてどう思いますか?
「ひとつのトロフィーを賭けて、海外のクラブと競うのは意義のあるチャレンジだと思いますね。今回はアルゼンチンのラヌースとの対戦になりますが、レイソルはここ日本で最善の印象を残さなければいけない」
――監督の目から見て、日本のサッカーと海外のギャップは埋まりつつありますか?
「大陸的に見てみると、ヨーロッパは形態的にも立地的にも有利で、良い選手を集められる力を持っています。逆に南米は良い選手や若い選手をヨーロッパに吸い取られてしまう。アジアやアフリカなども、戦術、技術、個々、チームとして成長してきていますが、クラブ目線ではやはりヨーロッパ優位と言わざるを得ないでしょう。しかし、現在のフットボールは世界中でいろいろな交流があるので、文化、教え、民族の違う相手と頻繁に試合ができます。指導者も世界各国を渡りますし、やっていることに大差はない。今回のワールドカップを見ると、ドイツこそ突出していましたが、それ以外の国はそれほど差がなかった。クラブレベルのサッカーが拮抗している現状を顕著に表わしていたんじゃないでしょうか」
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