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“バルサ化”に引き寄せられた男。J3クラブも獲得を見送ったアタッカーがイニエスタのパスで輝きを放つまで

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2018年09月25日

大木武監督との邂逅が転機に

移籍後初ゴールは、ホームデビューとなった磐田戦。ここまで2ゴールを挙げている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2016年11月、古橋が加入することになるFC岐阜に大木武監督が就任。徹底してショートパスとプレッシングを貫く果敢な攻撃的スタイルで有名な指揮官だが、じつは古橋が3年間を過ごした興国高も近似するスタイルを持っているのだ。トレーニングからボールを扱う技術を高め、緻密で正確なポジショニングからオン・ザ・ボールの最適な判断力を養うことに注力し、いわゆる“素走り”はしない。「関西のバルサ」との異名も持つ攻撃的なチームである。
 
 このチームでスキルとサッカー脳に磨きをかけた古橋自身も、攻撃サッカーを志向するチームへの憧れを持っていた。
 
 そして、監督変更に伴うスタイルの変化と古橋自身の特徴を照らし合わせ、中大サッカー部の指導面からマネジメント面までを支えてきたGMの佐藤健氏が、大木監督に連絡を入れたのだ。
 
「大木、絶対にハマる奴いるから見てくれ」
 
 その後は言うまでもない。
「びっくりしたけど嬉しかった」と古橋自身も驚く背番号11を授けられると、それにふさわしい活躍を見せ、岐阜の絶対的エースとして君臨。その活躍が認められ、神戸からオファーが届いたわけだ。
 
「自分がステップアップするためには、やっぱりこういうことが必要なのかなと思いますし、成長できるチャンスなので」
「今季途中まで岐阜というチームで、サッカーの大切さ、パスの大切さというのを感じて、こうやって神戸に来てそれをさらに成長させなければいけないと感じましたし、ピッチに立っている以上は勝たないといけないというプレッシャーもありますし、そこはより一層感じています。
 
 その上には代表、海外というところもあるので。どんどん目指していかなければいけないですし、同年代が活躍して点を決めているので。僕もチャンスはあるかなと思う。積極的にやっていかないといけないかなと」
 
 かつてプロ入りも危ぶまれた選手が、いまや世界的名手のイニエスタとともにプレーをし、彼のアシストからゴールも決めた。そして「代表」を口にするまでになっている。
 
 人生はどうなるか、分からない。
 
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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