【神戸】まるでネイマールのようだ!“絶妙タッチ”に見えた古橋亨梧の才覚

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2018年09月16日

イニエスタとの関係性は神戸の中でも群を抜いて良好

G大阪戦では左ウイングで先発出場すると、移籍後2点目をマーク。勝利に導くことはできなかったが、技術の高さを証明した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ26節]神戸1-2G大阪/9月15日/ノエビアスタジアム神戸
 
 今夏、岐阜から神戸に加入した23歳の古橋亨梧は、只者ではない。
 
 J1・26節のG大阪戦では、アンドレス・イニエスタのアシストを受けて先制点を奪取。チームはその後逆転を喫して敗れたが、古橋は自身の移籍後2点目をマークした。
 
 イニエスタとの関係性は神戸の中でも群を抜いて良好だ。丁寧かつ鋭いパスに活かされ、スピーディな抜け出しと突破力を存分に発揮。さらに古橋が相手の最終ラインを押し下げることでイニエスタのプレースペースを作り出す相乗効果を生み出している。
 
「走ればパスが出てきますし、試合中もよく声をかけてくれるので、よく見てくれているなと思います」
 
 元スペイン代表MFとのコンビネーションに手応えを語るが、ただイニエスタに活かされるだけではない。G大阪戦のゴールシーンに大器の片鱗を見せた。
 
 エリア内でイニエスタからスルーパスを受けた古橋は、ファーストタッチで背後から付いてきた今野泰幸を剥がすと、浮き球を足先で柔らかくコントロールして対面のファビオも抜き去り、シュートに持ち運んだ。そのテクニックは大袈裟に言えば、バルサ時代にイニエスタとプレーしていたネイマールのようだった。
 
「相手が結構慌ててきてくれたので、ちょっと浮かしたらうまく抜けた。あとは思い切って振り抜きました」
 
 ゴールシーンをそう振り返った古橋だが、ファーストタッチは意図していたものではなかったようだ。「ファーストタッチがあまりうまくいかず、どうしようと思った」と明かしている。しかし、浮いてしまったトラップを利用して相手をかわしてしまう点には、むしろ技術の高さが表われていた。
 
 ただし古橋の活躍も虚しく、神戸はG大阪に勝利できず、リーグ戦3連敗。一時は4位にいたものの、目標のACL出場権が遠のく8位まで落ちてしまっている。
 
 古橋のさらなる奮闘がこの苦境を脱するきっかけとなるか。ブレイクの予感を漂わす快足アタッカーに注目だ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
 
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