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【コスタリカ戦|戦評】中島、堂安、南野の出来は期待以上。ただしW杯主力組との融合に懸念も…

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2018年09月12日

コスタリカ戦では3-4-2-1はテストせず

初陣を白星で飾った森保監督。ただ自らの代名詞と呼べる3-4-2-1はテストしなかった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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「攻撃陣の距離感が良く、やっていて楽しかったです。2列目の若い選手は個で打開できる。相手を剥がしてくれるので、崩すことができますし、自由に流動的にプレーできました」
 
 小林がそう語ったように前線の選手たちは大いに特長をアピール。リオ五輪世代の中島と南野、東京五輪世代の堂安のプレーからは、新時代の到来を強く感じることができた。
 
 新キャプテンの青山も「前の選手がボールを運んでくれて、後ろが押し上げながら、ディフェンスもしっかりオーガナイズされていました。改めて良い攻撃だなと感じましたし、(前線の選手は)頼もしかったです」と振り返る。
 
 さらに青山とボランチを組んだリオ五輪世代の遠藤も南野のゴールをアシストするなど躍動。新たなタレントたちのアピールの場としては、十分な一戦だったと言えるだろう。
 
 もっとも「森保さんの色はそこまで出ませんでしたが、一番はどんな時でも勝負にこだわること。今日の組み合わせが勝つには確率が高いと思って(監督は)選んだのだと思います」と青山が口にしたように、指揮官は結果を重視したのか、サンフレッチェ広島や兼任で指揮する五輪チームで愛用する3-4-2-1は最後までテストしなかった。
 
 森保監督は「柔軟に戦うことが大事。チームとしての引き出しを増やしたい」と以前から語っているだけに、今後もシステムをひとつに絞らず、相手に合わせてフレキシブルに戦うはずだ。
 
 ただし苦しい時に拠り所となるメインシステムは必要で、森保監督の言葉どおり3-4-2-1が「ベースとなる」のであれば、コスタリカ戦でテストしなかった影響がマイナスに作用しないか、不安は残る。
 
 また白星スタートとなったものの「今日は相手のレベルもいまひとつだったと思うので、強いチームとやった時になにができるかが大切」と青山がコメントしたように、この日のコスタリカは主力が不在で、若手中心のメンバー構成だった点も留意すべきだろう。
 
 来年1月には覇権奪回が求められるアジアカップ(UAEで開催)が待つ。今後の強化試合は4つ(10月に2試合、11月に2試合)だが、ここでは長友佑都、吉田麻也らロシア・ワールドカップの主力陣との融合も図らなくてはいけない。
 
 限られた時間で森保監督はどう自分のカラーを出していくのか。現時点では未知数と言える。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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