柿谷曜一朗、涙の国内ラストゲーム。セレッソへの溢れる思いを抑え切れず……

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2014年07月16日

「セレッソは俺たちに任せろ。曜一朗は世界中をわくわくさせて来い!」

スタジアムを1周してサポーターに最後の挨拶。スタンドは満員の観衆で埋まった。(C) SOCCER DIGEST

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 クラブレジェンドの森島寛晃、香川真司、清武弘嗣に次いで背負った念願のエースナンバー8。結果的に憧れの背番号を背負ってから1年半での海外移籍となり、なかには『8番の重みとはそんなものか』という厳しい声もあったという。
 
 それでも柿谷は「誰よりも(8番の重みは)自分が分かっているつもり。セレッソの現状を変えるために、自分が決断したことでもあります。でも、これからはもうバーゼルの選手なんで、一刻も早くチームに馴染んで活躍できるように、そしてその活躍でセレッソのチームメイトがもっと士気が上がるように、『曜一朗くん、頑張ってるな』と思ってもらえるようにしたいですね」と前を向いた。
 
「今日は曜一朗が、みんなに愛されていることを実感できましたし、これからも彼のことを応援していきたいという気持ちでいっぱいです」(長谷川アーリアジャスール)
 
「曜一朗くんはセレッソにすごく貢献してくれた選手。選手としてだけでなく、人間としてもみんながリスペクトしている存在です」(扇原)
 
「セレッソが大好きな曜一朗が8番を背負い、共に戦えたことは幸せだった。心配すんな! セレッソは俺たちに任せろ。曜一朗は世界中をわくわくさせて来い! 8番の思いを胸に堂々と行って来い。またいつかセレッソで。その時またタイトルを獲ろう。曜一朗は永遠にセレッソの宝8」(サポーターからの横断幕)
 
 チームメイト、そしてサポーターの言葉からも、セレッソでの“柿谷曜一朗”の存在がいかに大きかったが窺える。そうした仲間たちの言葉に応え、柿谷は試合後のミックスゾーンで、こうコメントした。
 
「これからはどんな形であれ、本当に自分がどういう思いでやっているのかというのを、サポーターに伝えていきたい」
 
 この日「曜一朗のゴールが見たーい、見たーい!!」と声援を送ったサポーターの願いは叶わなかったが、柿谷ならば、すぐさまスイスの地で愛するサポーターに向けたゴールを決めてくれるだろう。

取材・文:小田智史(週刊サッカーダイジェスト)

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