「それができれば、ワールドカップの代表にも呼ばれるかもしれない」
今回の海外移籍でチームトップスコアラーを手放すことになった仙台だが、西村を入団から手塩にかけて育ててきた渡邉晋監督は、期待を込めてロシアへ送り出すだろう。以前、スコアレスドローに終わった8節の川崎戦後、2トップを組んだジャーメイン良とともに、西村にこんな言葉を残したのが印象的だった。
「特に前半、ジャメ(ジャーメイン)と(西村)拓真の動き出しの早さと、ともすれば強引さ、少し理詰めではないところでの頑張り、そういうところで、我々が前進できた。あるいは、チャンスができたということは間違いなくありますから、その辺は若さゆえのものだと思いますし、ダイナミックさを表現できたと思います。
ただやはり、ラストパスはどうだったのか、フィニッシュワークはどうだったのか、その辺はもっともっと突き詰める要素があります。それを今はトライしているところです。彼らも、チームも。そこは少し慌てることなく、長い目で見てやってください。それができれば、ワールドカップの(日本)代表にも呼ばれるかもしれないし、今はそれくらいの立ち位置にいると理解しているつもりではいます」
「特に前半、ジャメ(ジャーメイン)と(西村)拓真の動き出しの早さと、ともすれば強引さ、少し理詰めではないところでの頑張り、そういうところで、我々が前進できた。あるいは、チャンスができたということは間違いなくありますから、その辺は若さゆえのものだと思いますし、ダイナミックさを表現できたと思います。
ただやはり、ラストパスはどうだったのか、フィニッシュワークはどうだったのか、その辺はもっともっと突き詰める要素があります。それを今はトライしているところです。彼らも、チームも。そこは少し慌てることなく、長い目で見てやってください。それができれば、ワールドカップの(日本)代表にも呼ばれるかもしれないし、今はそれくらいの立ち位置にいると理解しているつもりではいます」
いくら決定機を逃しても、渡邉監督は西村の動き出しや強引な仕掛けを評価していた。だからこそ、昨季は2得点でも28試合に起用し、今季もコンスタントに使い続けたのだろう。この川崎戦の時点で今季のゴール数は3点。素質を買って指揮官が辛抱強くピッチに送り続け、足りない決定力を磨き、以降は8点を積み上げて日本人得点王の位置につけている。
そんな西村を渡邉監督は、活躍できると信じてCSKAモスクワへ送り出すのではないか。そして、西村には海外で揉まれてレベルアップし、恩師が口にした「日本代表」を現実にしてもらいたい。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
そんな西村を渡邉監督は、活躍できると信じてCSKAモスクワへ送り出すのではないか。そして、西村には海外で揉まれてレベルアップし、恩師が口にした「日本代表」を現実にしてもらいたい。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)