U-20W杯を制したヤングなでしこから、東京五輪にはばたく選手は?

カテゴリ:日本代表

馬見新拓郎

2018年08月26日

若手選手は、東京五輪までの2年間で爆発的に伸びる

韓国リーグで継続的に出場している長野は、今大会でも素晴らしいパフォーマンスを披露した。(C)Getty Images

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 今大会のU-20日本女子代表の主力は、ほとんどがプレナスなでしこリーグ1部チームに所属する選手だった。
 
 MF遠藤純は、プレナスチャレンジリーグのJFAアカデミー福島所属ながら、女子特別指定制度によって、日テレ・ベレーザの練習に参加し、プレナスなでしこリーグカップ1部の試合にも、わずかながら出場している。元浦和レッズレディースのMF長野風花(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)は、韓国で念願の継続した試合出場を果たしている。
 
 そういった意味では、今回の主力選手は自チームでレギュラーを獲得すれば、質の高い経験を積むことができる環境にある。
 
 今年1月のなでしこジャパン候補トレーニングキャンプメンバーに選ばれた、DF宮川麻都、MF宮澤ひなた、FW植木理子(いずれも日テレ)を始め、6月のなでしこジャパンのニュージーランド遠征メンバーに帯同した長野も、東京五輪のなでしこジャパンに最も近い存在だ。
 
 また、今大会で光ったDF南萌華(浦和レディース)のカバーリング、MF林穂之香(セレッソ大阪堺レディース)が持つ状況把握の正確さ、遠藤の弾道鋭い左足クロス、FW宝田沙織(C大阪堺レディース)の決定力の高さなどは、高倉監督が「近くでもっと見たい」と思えるものだったはずだ。
 
 それだけではない。今回のU-20女子ワールドカップのメンバーに一度は選出されながらも、不参加となったFW鈴木陽(AC長野パルセイロ・レディース)の爆発力も光るものがある。
 
 来年6月開幕のフランス女子ワールドカップでは、今大会で使用した会場はひとつも使われない。よって、今大会を戦った選手にとってアドバンテージとはならないが、優勝を勝ち取ったとなれば、少し話は違ってくる。
 
 フランス女子ワールドカップ経由、東京五輪行き。この列車に駆け込み乗車するのは、どの若手選手だろうか。
 
取材・文●馬見新拓郎(フリーライター)
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