なでしこジャパンに吸い上げられる人材もいそうだ
2年前の前回大会を経験したDF宮川麻都(日テレ・ベレーザ)が「今回のメンバーは、前回の(長谷川)唯さんやモミさん(籾木結花)のような選手はいないから、まず全員でハードワークすることが不可欠」と冷静に話せば、キャプテンのDF南萌華(浦和レッズレディース)は「(ボールがない)逆サイドの選手の絞りなど、ボールがどこにあっても全員が集中を切らさないことがハードワークの原点。それが失点の少なさにもつながる」と、チームメイトの高い守備意識を誇らしげに話す。
当然ながら、こういったハードワークはなでしこジャパンが最も得意としてきたところだ。U-20世代から、このような緻密なハードワークで決勝の舞台まで進んだ経験は、なでしこジャパンを目指す若い選手たちにとっても非常に有意義だ。
当然ながら、こういったハードワークはなでしこジャパンが最も得意としてきたところだ。U-20世代から、このような緻密なハードワークで決勝の舞台まで進んだ経験は、なでしこジャパンを目指す若い選手たちにとっても非常に有意義だ。
特にMF長野風花(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ/韓国)が今大会で見せている素早い切り替えや、MF林穂之香(セレッソ大阪堺レディース)が持つ危険察知能力は、さらに経験を積めば、なでしこジャパンでも生かせる部分が多い。類まれなテクニックを持つMF宮澤ひなた(日テレ・ベレーザ)という名前を覚えてスタジアムを後にしたフランス人も、多くいるだろう。
フランス時間の2018年8月20日。日本女子サッカーの歴史が塗り替えられた。そしてまた、新しく歴史を塗り替えるチャンスが待っている。決勝は2018年8月24日(日本時間25日)だ。
取材・文●馬見新拓郎(フリーライター)
フランス時間の2018年8月20日。日本女子サッカーの歴史が塗り替えられた。そしてまた、新しく歴史を塗り替えるチャンスが待っている。決勝は2018年8月24日(日本時間25日)だ。
取材・文●馬見新拓郎(フリーライター)