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辛勝のネパール戦に見えた光明――"挑戦的"な渡辺皓太が森保ジャパンの「ボランチ候補」に名乗り

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年08月15日

「そんなに悪いゲームではなかったと思う」という渡辺は、反省点も口にした

所属の東京Vでアシストを量産。直接的にゴールへ絡む「質」の部分が明らかに向上してきた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 もちろん、パーフェクトな試合でなかったのだが、「チャンスは作れていたし、そんなに悪いゲームではなかったと思う」という感触が渡辺にあるのもよく分かる。あえて課題を挙げるとすれば、個人としてボールを受けてさばいた部分ではなく、もっと大局の部分への関わり方だろうか。ただ、この点についても渡辺は自覚的だった。
 
「3バックの両脇の選手が結構フリーで受けられていたので、あそこの選手にうまく渡して、そこからシンプルにクロスという形もあってよかったと思うし、自分もミドルシュートをもっと打てたと思う」
 
 崩しの形にこだわるのは当然としても、ただ少々緻密にやり過ぎてしまった感もあった試合だった。もっとシンプルに攻めてもよかったし、「ボランチはチームの状況を考えながらプレーしないといけない」という渡辺自身の考えも思えば、反省点が残ったのは確か。「前線の選手のプレスの行き方とか、もっと声を出して自分が動かしたい」という部分についてもより煮詰めていきたい考えだ。
 
「あの時は本当にプレーしたかった」というタイ遠征から半年を超える空白期間を経て、渡辺が森保ジャパンの「ボランチ候補」に名乗りをあげる。
 
取材・文●川端暁彦(フリーライター)
 
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