「そんなに悪いゲームではなかったと思う」という渡辺は、反省点も口にした
もちろん、パーフェクトな試合でなかったのだが、「チャンスは作れていたし、そんなに悪いゲームではなかったと思う」という感触が渡辺にあるのもよく分かる。あえて課題を挙げるとすれば、個人としてボールを受けてさばいた部分ではなく、もっと大局の部分への関わり方だろうか。ただ、この点についても渡辺は自覚的だった。
「3バックの両脇の選手が結構フリーで受けられていたので、あそこの選手にうまく渡して、そこからシンプルにクロスという形もあってよかったと思うし、自分もミドルシュートをもっと打てたと思う」
「3バックの両脇の選手が結構フリーで受けられていたので、あそこの選手にうまく渡して、そこからシンプルにクロスという形もあってよかったと思うし、自分もミドルシュートをもっと打てたと思う」
崩しの形にこだわるのは当然としても、ただ少々緻密にやり過ぎてしまった感もあった試合だった。もっとシンプルに攻めてもよかったし、「ボランチはチームの状況を考えながらプレーしないといけない」という渡辺自身の考えも思えば、反省点が残ったのは確か。「前線の選手のプレスの行き方とか、もっと声を出して自分が動かしたい」という部分についてもより煮詰めていきたい考えだ。
「あの時は本当にプレーしたかった」というタイ遠征から半年を超える空白期間を経て、渡辺が森保ジャパンの「ボランチ候補」に名乗りをあげる。
取材・文●川端暁彦(フリーライター)
「あの時は本当にプレーしたかった」というタイ遠征から半年を超える空白期間を経て、渡辺が森保ジャパンの「ボランチ候補」に名乗りをあげる。
取材・文●川端暁彦(フリーライター)