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【セルジオ越後】豪州移籍の本田には広告塔としてではなく、選手としての価値を証明してもらいたい

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年08月10日

日本は今後、人材難に苦しむだろう

ワールドカップで結果を残した乾はエイバルからベティスへ移籍。ただ、大会後にビッグクラブへステップアップできた選手はいなかった。(C)Getty Images

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 本田の他にもロシア・ワールドカップを戦った選手が数人、新天地を求めたね。ドイツでは大迫がケルンからブレーメンへ、スペインでは乾がエイバルからベティスへ移籍した。
 
 ただ、ビッグクラブへステップアップできた選手はひとりもいなかった。それがヨーロッパ市場における日本人選手の価値ということだ。
 
 ワールドカップでは出場機会がなかった植田と遠藤は、大会後にベルギーへ渡った。今後は彼らのようにオランダやポルトガルなど、ヨーロッパの下部リーグで力を付け、そこから主要クラブを目指す選手が増えるのだろう。
 もっともそうしたプロセスで成功を掴める若手が、どれだけ出てくるのか。先のワールドカップを戦った日本代表は平均年齢の高さを指摘されたが、それはメンバーに入れたいと思えるような若いタレントがいなかった証明でもある。
 
 A代表と五輪代表を兼任で指揮する森保監督の下、世代交代が期待されるが、東京五輪世代にすぐにA代表に引き上げたい選手は見当たらない。これから森保監督は、人材不足に苦しむことになるだろう。
 
 井手口のように無理やり海を渡って出場機会を失えば元も子もないが、海外で揉まれれば成長はできる。すでに新シーズンが開幕したリーグもあるが、海外でプレーしている選手たちには、日本人の価値を高めるような活躍を期待したいね。

 くれぐれも結果を残していないのに、本田ら北京五輪世代の選手に、東京五輪でも力を借りなくてはいけない状況になってほしくない。
 
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