風間監督の教えに「今までのチームにない感覚」を覚えた前田直輝は、名古屋の救世主か?

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2018年08月02日

「人に仕掛けるというのは風間さんの口癖」マンツーマン指導の成果が表われる

移籍後は、風間監督のもとでマンツーマン指導も受けたという。仙台戦のゴールは、その成果が最高の結果で表われた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

画像を見る

 まさにこれは風間八宏監督の理想とする足下の技術を大事にし、個で相手を上回ってゴールへ向かうプレーのひとつだろう。風間監督は試合後こう語った。
「ずっとやり続けているが、場所を攻めるのではなく人を攻めるということが2本(2ゴール)とも出た。人を破ることでスペースがなくてもサッカーできるということを証明した」
 
 こうした監督の理想を前田は短期間でものにした。
「人に仕掛けるというのは風間さんの口癖。名古屋に来た初日から風間さんがマンツーマンで教えてくれた部分が、あのシーンだけかもしれないができた」
 わずかな時間ではあったが、風間監督の懇切丁寧な指導の下、新たなプレーを表現した結果が最高の形で実を結んだ。
 
 約5か月にわたり勝ち星から遠ざかっていた名古屋。「移籍してきた選手や、元からいた選手、ベンチに座っている人や練習から相手役としてやってくれている選手。みんながいろんな思いを持っていたなか、次につながる勝利だと思う」と、その勝利の意味を語った前田は、名古屋に関わるさまざまな人の思いを背負ってピッチに立ち、まずひとつ、チームを救う結果を出してみせた。
 
「あんまり持ち上げないで下さい。すぐ鼻の下伸びちゃうんで」と謙遜した前田だが、真摯に風間監督の教えに耳を傾ける姿勢を持ち続ければ、名古屋の救世主となる時が来るかもしれない。
 
取材・文●小林健志(フリーライター)
【関連記事】
【J1採点&寸評】仙台1-2名古屋|元ブラジル代表FWとの圧巻の連係を見せた前田直輝がMOM!! 仙台は監督采配に疑問が…
「何回行ってもスルーパスが来なかった」F・トーレスも嘆く鳥栖の惨状
貢献度はイニエスタやF・トーレス以上!長崎の新助っ人、ヨルディ・バイス獲得の舞台裏とその実力に迫る
フィッカデンティ監督が不可解判定を痛烈批判!「35年のプロキャリアで初めてだ」
【横浜】PK直前にGK飯倉大樹がパトリックに歩み寄り…「片言の英語で」なんと言った?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ