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「日本代表よ、テーブルをひっくり返すんだ!」仏誌編集長がサムライブルーの“これから”に熱き提言!

カテゴリ:日本代表

レミー・ラコンブ(フランス・フットボール誌編集長)

2018年07月21日

いまの日本代表は、1982年大会のフランスとどこか…

数え切れないくらいの“学び”がったベルギー戦。そのすべてをあらゆる者が記憶として刻み、前に進んでいってほしいと提唱する。(C)REUTERS/AFLO

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 土台を築き上げるうえでは、一定の成功よりもずっと役立つ“失敗”というものがある。
 
 例えば1982年スペイン・ワールドカップ準決勝でフランスが西ドイツに敗北した一戦は、フランス人フットボーラーのメンタリティーを変えるに十分な出来事だった。
 
 あの日フランスの選手たちが味わった失望は巨大なものだったが、同時に彼らは、西ドイツより劣ってなどいない、ワールドカップのファイナルにだって手が届いた、という確信を得ることができた。どこかで抱えていた劣等感やコンプレックスを拭い去ったのだ。そしてその2年後、ミシェル・プラティニのフランスはヨーロッパ・チャンピオンの座をもぎ獲った。

 
 日本とフランスを比較するつもりはない。ただ、現在の日本は少し、あのときのフランスと同様のステップにいる気がするのだ。日本はワールドカップの準々決勝をまだ一度も戦っていないが、その到達点はもう十分に手が届くところにある。現実味をもってそう感じられるのは、かなり大きな前進だろう。
 
 現時点で日本代表には、ヨーロッパのビッグクラブで先発を張る選手がいない。もしかするとそれは4年後も同じかもしれない。だがそれも、団結したチームを作る妨げにはならないし、貪欲に上を目ざす姿勢を貫けば、準々決勝はおろか準決勝進出さえ狙えるかもしれないのだ。
 
 最近の例だけを拾ってみても、2002年大会の韓国とアメリカ、2014年ブラジル大会のコスタリカなどは、出場メンバーにスターが皆無だった。それでも彼らは、偉業を成し遂げたのである。
 
 日本にそれができない理由など、どこにもない。きっといつか、準々決勝進出を果たす日が来るだろう。今回のベルギー戦でできたことのすべてと、できなかったことのすべての両方しっかりと頭に刻みつけ、日本サッカーに携わるありあらゆる者の記憶とする──これが、ひとつの条件となるだろうか。
 
文●レミー・ラコンブ(フランス・フットボール誌編集長)
翻訳●結城麻里
 
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