名古屋はなぜ勝てない? リーグ再開初戦で風間八宏監督と佐藤寿人が語った課題と収穫

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2018年07月20日

ゴールをいかに奪うか。課題は残る

戦況を見守る風間監督。浦和戦のチームのパフォーマンスには一定の評価をした。(C)SOCCER DIGEST

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 佐藤も攻撃のレパートリーの少なさを指摘する。
 
「押し込んでいる時に、もっと相手を動かさないといけないのかなと。今日は相手の監視下で動いていた。もっとピッチを広く使ってDFを広げる。隙間を作らせる動きが必要だった。どうしても“受ける”というのがこのチームのやり方なので、真ん中、狭いところにいってしまう。このタイミングで外に人がいればなという状況で中に人数が集まっていたり。外にボールがいかないので、相手は中で守りやすかったはず」
 
 浦和戦では新戦力の中谷、丸山、E・ネットの3人は登録上の問題で起用できず。しかし“風間流”を熟知するE・ネットを筆頭に、3人のデビューが予想される7月22日のホーム・広島戦以降はさらにパス回しの質が高まる可能性は高い。
 
 もっともポゼッションで上回っても、ゴールにつなげられるか――その難題は付き纏う。
 
「(浦和戦も)チャンスはあったわけで、そういうところをしっかり決めるかどうか。確率論だとは思いますので、ペナのなかにどれだけ入れるか、それが一番大切なことだと思う。その回数を増やしていきたいです」
 
 風間監督も口にする課題を解消できるかが、今後の鍵だろう。残留圏内の15位とは8ポイント差。残りは18試合だ。風間監督の下、主体的なスタイルを突き詰めた先にどんなサッカーが待っているのか非常に興味深い。しかし結果が求められるのもプロの世界だ。

 佐藤も「こういうゲームでも勝点1を積み上げるというのは絶対に必要。0ではなんの意味もない。こういうところで勝点を積み上げることが今の自分たちには求められますし、今後につながってくると思います。そういう意味ではひとつのゴールにこだわりたいです」と強調する。

 今季の名古屋がどんな結末を迎え、その時どんな指針を示すのか。答えが出るまでそう時間は長くないだろう。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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