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W杯での"数字"が示す日本代表の実力。「長所」のパスだけでなく「短所」のデュエルでも…

カテゴリ:日本代表

二宮寿朗

2018年07月13日

長所を伸ばすからこそ短所も伸びる

日本はポゼッションだけでなく、ボールを奪い返す力も発揮した。(C)Getty Images

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 日本の弱点である「高さ」につけこまれて対応できなかった感はあるものの、あと一歩のところまで迫ることができた。
 
 決勝トーナメントに進めたのは3回目。しかし過去2大会は1点も奪えてないことを考えると、強豪相手に2点を奪った事実は前進と考えていいだろう。日本の方向性が見えた大会になったと思う。
 
 低く構えることなくブロックを作ってコンパクトに、かつバランス良く守ってマイボールにする。そしてパスを回しながら攻撃のスイッチを押し、チャンスを窺う。スピーディーかつアイデアある攻めは、世界相手に通用した。
 
 ベルギーのように試合の流れの中で突破口を見つけていく対応力は、今後、学ばなければならない。とはいえ、磨くべきはやはり長所だと筆者は感じている。ここに自信を持ってこそ、短所にも磨きを掛けられるのだ、と。
 
 西野ジャパンがよく走り、よく闘えたのも、パスサッカーに自信を深めていたからに他ならない。バルセロナではないが、ボールが相手に渡った時に「俺たちのボールを返せ」とばかりに回収できるのも、長所を発揮して勝ちたいという意欲があるからだ。
 
 つまりは長所を伸ばすから、短所も伸びる。ボールを回収しつつ保持率を高めてパスを武器にゴールに向かうことが、今後「ベスト8」進出のカギを握るように思う。

文●二宮寿朗(スポーツライター)
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