長所を伸ばすからこそ短所も伸びる
日本の弱点である「高さ」につけこまれて対応できなかった感はあるものの、あと一歩のところまで迫ることができた。
決勝トーナメントに進めたのは3回目。しかし過去2大会は1点も奪えてないことを考えると、強豪相手に2点を奪った事実は前進と考えていいだろう。日本の方向性が見えた大会になったと思う。
低く構えることなくブロックを作ってコンパクトに、かつバランス良く守ってマイボールにする。そしてパスを回しながら攻撃のスイッチを押し、チャンスを窺う。スピーディーかつアイデアある攻めは、世界相手に通用した。
ベルギーのように試合の流れの中で突破口を見つけていく対応力は、今後、学ばなければならない。とはいえ、磨くべきはやはり長所だと筆者は感じている。ここに自信を持ってこそ、短所にも磨きを掛けられるのだ、と。
決勝トーナメントに進めたのは3回目。しかし過去2大会は1点も奪えてないことを考えると、強豪相手に2点を奪った事実は前進と考えていいだろう。日本の方向性が見えた大会になったと思う。
低く構えることなくブロックを作ってコンパクトに、かつバランス良く守ってマイボールにする。そしてパスを回しながら攻撃のスイッチを押し、チャンスを窺う。スピーディーかつアイデアある攻めは、世界相手に通用した。
ベルギーのように試合の流れの中で突破口を見つけていく対応力は、今後、学ばなければならない。とはいえ、磨くべきはやはり長所だと筆者は感じている。ここに自信を持ってこそ、短所にも磨きを掛けられるのだ、と。
西野ジャパンがよく走り、よく闘えたのも、パスサッカーに自信を深めていたからに他ならない。バルセロナではないが、ボールが相手に渡った時に「俺たちのボールを返せ」とばかりに回収できるのも、長所を発揮して勝ちたいという意欲があるからだ。
つまりは長所を伸ばすから、短所も伸びる。ボールを回収しつつ保持率を高めてパスを武器にゴールに向かうことが、今後「ベスト8」進出のカギを握るように思う。
文●二宮寿朗(スポーツライター)
つまりは長所を伸ばすから、短所も伸びる。ボールを回収しつつ保持率を高めてパスを武器にゴールに向かうことが、今後「ベスト8」進出のカギを握るように思う。
文●二宮寿朗(スポーツライター)