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フランスに漂い始めた特別な空気。レ・ブルーは20年ぶりの頂点に辿り着けるのか【ロシアW杯】

カテゴリ:国際大会

結城麻里

2018年07月07日

チームには舞い上がるところがいっさいない

歓喜に揺れ、三色旗がたなびくファンゾーン。フランス中の誰もが特別な空気を感じ始めている。(C)Getty Images

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 実は4年前のブラジル大会で、こんなひと幕があった。
 
大会中にふたりの選手が思わず記者団に「優勝したい」と言ってしまい、ディディエ・デシャン監督から戒められた。大口を叩いて失敗すれば、報道陣から叩かれる。そもそも口に出すと、どこか舞い上がってしまうものだからだ。
 
 ところが今回は、キャンプ時から微妙に様子が違っていた。大会開幕前のクレールフォンテーヌ(代表チームの拠点)で「今大会の目標は?」と問われたバンジャマン・メンディは「ラ・ガーニュ!」(勝つこと)と堂々答え、次いでエムパペも「やっぱり優勝したいよ!」と笑ったが、デシャン監督はとくに咎めず、静観していた。恐れを知らぬ若者たちの力を、最大限に引き出そうと考えていたからだ。
 
 しかもウルグアイ戦後にはキャプテンのユーゴ・ロリスも、慎重かつ理論的な言葉遣いながら、「僕らの考え方は試合を一つひとつ勝っていくこと。至高の目標に近づいているし、ここでストップしたくはない。僕らはそれを最初から言い合っていたし、僕らは野心的なんだ」と語っている。
 
 ロリスは指揮官の考えをチーム内外に伝達する役割を担っている。この発言からも、デシャン監督の目標が「準決勝進出」から「最後まで行く」に切り替わったことが読み取れる。

 
 オリビエ・ジルーの言葉も意味深長だった。ジルーはここまでゴールを挙げておらず、陰の汚れ役を演じている。その点を訊かれたジルーは、「自分のゴールは準決勝か決勝用に取っておくよ」とジョークで返し、次いで英国人記者には英語でこう答えた。
 
「98年にフランスがワールドチャンピオンになったとき、クリストフ・デュガリーは1ゴール決めただけで、ステファン・ギバルシュにいたっては1ゴールも決めなかった」
 
 自身のゴールがなくとも、ジルーにはチームに貢献しているという自負があるのだろう。どうやら今回のチームは、この快進撃にあってもしっかりと地に足を付けており、舞い上がるところがいっさいない。強い信念を持って、最終目標である「ラ・ガーニュ」へと着実に前進している。
 
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