【ネクスト日本代表候補】堂安律が独自の見解を激白!日本サッカーが強くなるには…

カテゴリ:海外日本人

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2018年07月07日

「上を目指すと自然と“そこ”に辿り着く」

2017年5月のU-20ワールドカップでは4試合・3得点。五輪代表としても期待が懸かる。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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――今後の具体的なキャリアビジョンは?
 
「ふんわりとイメージを描いています。ただ先の計画を立てるのが苦手で、1年後や2年後よりも1か月後とか近くを見ています。今であれば新シーズン開幕までのプランを立てたり。今までそうやって進んできましたし。ビッグクラブに移籍する目標があっても、そこだけを見ず、着実にやることが重要かなと」
 
――2020年の東京五輪は意識せざるを得ないのでは?
 
「それは間違いないです。世界の選手が集まる大会だし、母国でやれますからね。特別な想いがあります。自分のためだけでなく、家族や親戚とかいつも応援してくれる人のために、そして日本のためにプレーしたいです」
 
――これまでも世代別代表に選ばれています。日の丸を背負う責任感は強くなっていますか?
 
「少しずつ、ですね。すごく強いかと言われれば、まだまだ自分が目立ちたいという気持ちもあるし、分からないです。ただ東京五輪という大会が使命感を植え付けてくれるんだろうな、と見込んでいます」
 
――その意味でも東京五輪が楽しみですね。
 
「はい。国や応援してくれる人のため、また自分が成長するため、そこのバランスを崩さないようにしたいですね」
 
――ただ堂安選手は、やはりA代表入りも期待されます。
 
「もちろん僕自身も視野には入れていますよ。五輪代表を下に見るわけじゃなくても、上を目指すと自然とそこに辿り着きますからね。ロシア・ワールドカップが終わってからの親善試合に選ばれるようにやるつもりです」
 
――柏の中山雄太選手も言ってました。「周りには『次は東京五輪を目指せ』と言われるけど、僕はそれよりもA代表で活躍したい」と。
 
「それに近いですね。ただ違うのは、僕はまずクラブチームを優先したい。今はクラブでやることが精一杯ですし、1日でも油断すると食われちゃう世界。A代表や五輪代表はその先にあるものです」
 
――A代表に入った時のイメージはできていますか?
 
「全然です。僕は段階を踏んでステップアップしたわけではなく、この1年で急に駆け上がっただけだから……。まだ憧れという立ち位置は変わっていません。だけど、さっきも言ったようにA代表は当然目指すべきところ。その夢の舞台に早く立てるように頑張ります」
 
■プロフィール
堂安律(どうあん・りつ)/1998年6月16日生まれ、兵庫県出身。G大阪Jrユース―G大阪ユース―G大阪―フローニンヘン(HOL)。J1通算15試合・3得点、J3通算21試合・10得点。エールディビジ通算29試合・9得点。(7月5日時点)。2017年夏にガンバ大阪からフローニンヘンにレンタルで加入すると、巧みなドリブルとパンチ力のある左足を武器に9ゴール・4アシスト。今年4月には完全移籍への切り替えを発表した。20歳ながらも、堂々としたプレーや整然とした口ぶりに大物感を漂わせる。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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