W杯【検証】スペイン代表 無残に散った常勝軍団の未来はどうなる?

カテゴリ:国際大会

アリツ・ガビロンド

2014年06月27日

有望なタレントが目白押し。高い競争力は維持できる。

昨夏のU-21欧州選手権を制したチアゴ(右)とイスコ(左)をはじめ、若い世代には有望なタレントが目白押し。スペインの近未来は決して悲観的ではない。 (C) Getty Images

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 デル・ボスケの引責辞任を求める声に、私は反対だ。戦い方を含めたチームのベースはこのまま保つべきであり、継続・発展を託す最適任者だ。一方で、63歳のこの指揮官は、レアル・マドリーで長くカンテラの責任者を務めた育成のエキスパートである。世代交代がテーマとなるチームにとって、その経験は大きな武器だ。
 
 もっとも、シャビ、カシージャスといった一部のベテランを除けば、少なくとも4年後のワールドカップまで主力を張れる選手が大半を占めるのが、いまのスペイン代表だ。今後はアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ラモスといったニューリーダーを中心に、セスク・ファブレガス、ファン・マヌエル・マタ、ハビ・マルティネスなど、これまで控えだった選手たちが脇を固める、そんな構成が理想である。
 
 若手に目を向ければ、今大会は怪我で外れたチアゴ・アルカンタラ、イスコ、さらに下の世代ではヘセ・ロドリゲス(R・マドリー)やジェラール・デウロフェウ(バルセロナ)と有望なタレントが目白押しだ。メジャー大会3連覇のような黄金時代の再現は簡単ではないとしても、高い競争力を維持するのは決して不可能ではない。
 
 少々高くついたとはいえ、スペイン代表はブラジルで未来への扉を開けることができた。そう言えるだろう。
 
文:アリツ・ガビロンド/AS紙
翻訳・構成:下村正幸
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