有望なタレントが目白押し。高い競争力は維持できる。
デル・ボスケの引責辞任を求める声に、私は反対だ。戦い方を含めたチームのベースはこのまま保つべきであり、継続・発展を託す最適任者だ。一方で、63歳のこの指揮官は、レアル・マドリーで長くカンテラの責任者を務めた育成のエキスパートである。世代交代がテーマとなるチームにとって、その経験は大きな武器だ。
もっとも、シャビ、カシージャスといった一部のベテランを除けば、少なくとも4年後のワールドカップまで主力を張れる選手が大半を占めるのが、いまのスペイン代表だ。今後はアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ラモスといったニューリーダーを中心に、セスク・ファブレガス、ファン・マヌエル・マタ、ハビ・マルティネスなど、これまで控えだった選手たちが脇を固める、そんな構成が理想である。
若手に目を向ければ、今大会は怪我で外れたチアゴ・アルカンタラ、イスコ、さらに下の世代ではヘセ・ロドリゲス(R・マドリー)やジェラール・デウロフェウ(バルセロナ)と有望なタレントが目白押しだ。メジャー大会3連覇のような黄金時代の再現は簡単ではないとしても、高い競争力を維持するのは決して不可能ではない。
少々高くついたとはいえ、スペイン代表はブラジルで未来への扉を開けることができた。そう言えるだろう。
文:アリツ・ガビロンド/AS紙
翻訳・構成:下村正幸
もっとも、シャビ、カシージャスといった一部のベテランを除けば、少なくとも4年後のワールドカップまで主力を張れる選手が大半を占めるのが、いまのスペイン代表だ。今後はアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ラモスといったニューリーダーを中心に、セスク・ファブレガス、ファン・マヌエル・マタ、ハビ・マルティネスなど、これまで控えだった選手たちが脇を固める、そんな構成が理想である。
若手に目を向ければ、今大会は怪我で外れたチアゴ・アルカンタラ、イスコ、さらに下の世代ではヘセ・ロドリゲス(R・マドリー)やジェラール・デウロフェウ(バルセロナ)と有望なタレントが目白押しだ。メジャー大会3連覇のような黄金時代の再現は簡単ではないとしても、高い競争力を維持するのは決して不可能ではない。
少々高くついたとはいえ、スペイン代表はブラジルで未来への扉を開けることができた。そう言えるだろう。
文:アリツ・ガビロンド/AS紙
翻訳・構成:下村正幸